「
みやこS・G3」(6日、京都)
堂々の一番時計だ。1番人気の
ブラジルCで8着に敗れた
アポロケンタッキーが3日、巻き返しへ向けて意欲的な追い切りを消化。新たにコンビを組む松若を背に、栗東坂路を躍動した。2走前の
シリウスSでは、好メンバーを相手に3着に好走。重賞でも通用する力はある。前走だけで見限るのは早計だ。
550キロを超す大きな馬体が、栗東坂路をグングン加速する。力のいる馬場状態も何のその。
ブラジルCで8着に敗れた
アポロケンタッキーが、豪快デモで反撃を誓った。
新コンビを組む松若を背に、開門から約2時間が経過した坂路に登場。テンから勢い良く坂を駆け上がった。併せた相手が2歳新馬の
アポロオーランドでは先着して当然だが、抜き去った後も集中力をキープ。ラスト1Fは独走状態で、この日の一番時計となる4F51秒0-37秒6-12秒7をマークした。
感触を確かめた松若は「速い時計が出ていますし、動きも良かった」と内容に満足げ。操縦性には「掛かるところがあるので、うまく流れに乗れれば」と気を引き締めたが、事前にコンタクトを取ってパートナーとの距離を縮めた。
期待された前走は、直線伸びあぐねてまさかの8着。山内師は「馬に聞いてみないと分からないが、具合が良過ぎたのか、いつもより掛かり気味だった。その分、(追ってからの伸びが)スカスカだった」と首を傾げる。ただし、トップハンデ57.5キロはやや見込まれた感。「重賞を勝っていないのにね。57キロを過ぎると、0.5がこたえる」と斤量苦の影響を推測する。
その点、今回は別定戦で56キロ。
シリウスS3着の実績を思えば、重賞初Vのチャンスは十分だ。「二千以上あった方がいい馬。千八にどう対応できるかか鍵だが、斤量56キロなら前走みたいなことはないと思うよ」と師。舞台は好転。反撃態勢は整った。
提供:デイリースポーツ