「
JBCクラシック・Jpn1」(3日、川崎)
ダート競馬の祭典・JBC競走が3日、
川崎競馬場で行われた。
JBCクラシックは2番人気の
アウォーディーが好位から末脚を伸ばして快勝。破竹の6連勝でダート界の頂点に立った。鞍上の
武豊は昨年に続き同レース最多の8勝目。2着に3番人気の
ホッコータルマエ、3連覇を狙った1番人気の
コパノリッキーは5着に敗れた。
JBCスプリントは3番人気の
ダノンレジェンドが逃走Vを決め、
JBCレディスクラシックは1番人気の
ホワイトフーガが、好位から鮮やかに抜け出して連覇を達成した。
ダート界に新たなチャンピオンの誕生だ。ダートに転向してから怒濤の6連勝。
アウォーディーが文句なしの内容で新旧交代を宣言した。
3コーナー手前で2番手から先頭に立った3年前の覇者
ホッコータルマエに、3連覇を狙う
コパノリッキーが続く。さらにその外から上昇を開始。4角手前で“3強”が後続を離して競り合うシーンに2万8000人を超える大観衆がドッと沸いたが、そこから
アウォーディーだけが脚色が違っていた。
勝利の瞬間、
武豊は右手で小さく
ガッツポーズ。「強い2頭に離されないように乗った。なかなか先頭に立ちたがらないので、そのタイミングだけ気をつけていた。一戦ごとに強くなっているね」と笑顔で振り返った。
騎手時代に第1回
JBCクラシックを
レギュラーメンバーで制した松永幹師も「さすがにここではどうかと思っていたが、いい状態で送り出すことができた。なかなか6連勝する馬には巡り合えないよ」と興奮を隠せない。
前田幸治オーナーは弟
ラニとともに来春のドバイ遠征を明言。「もう少し早くダートを使っていれば良かったね。また楽しみが広がったよ」とご満悦。その前に弟も参戦する
チャンピオンズC(12月4日・中京)でG1連覇を狙う。
日本テレビ盃V後、「次は川崎で
アウォーディー(会おう!)」とおどけたユタカ。「きょうは言うつもりはなかったけど、今度は中京で
アウォーディー」。新王者の誕生は笑顔に包まれていた。
提供:デイリースポーツ