「
エリザベス女王杯・G1」(京都)
万全と言えないまでも、思惑通りに臨戦態勢は整った。
捻挫のため、ぶっつけ本番で挑む
ミッキークイーンは9日、2週続けて栗東坂路で4F52秒0をマーク。先週のひと追いでさらに末脚に鋭さを増し、ラスト1Fは11秒9という究極の切れ味。併せた
セータコローナ(3歳500万下)に3馬身先着した。
2週続けて騎乗した浜中は「先週とはだいぶ変わりましたよ。力強くなっていたし、反応もいい。休み明けという意味では、いつもとそん色ないですね。走りに集中できていました」と笑みを浮かべた。動きを見守った池江師も「前哨戦を使えないというのはあったけど、それ以外は予定通り。休み明けとしてはいい仕上がり」と及第点を与えた。
ただ本来は叩き良化型。昨秋の
ローズS、今春の
阪神牝馬Sは久々がこたえ、ともに2着に敗れている。2戦の共通点はゲートと反応の悪さ。間隔があいていると、どうしても気持ちが抜けてしまう。それを考慮して、主戦は2週続けてしまいビッシリ追って気合を注入した。「これでピリッとするはず」。鞍上が
スパイスを与えることで、パートナーを鉄砲駆け仕様にしてみせた。
強敵は
宝塚記念で一線級牡馬を撃破した
マリアライトだが、浜中に気後れはない。「間違いなく強いけど、一緒に走ったことはないし、上回ってくれるという期待の方が大きいですね」。こちらもG1・2勝馬。女王の座は譲らない。
提供:デイリースポーツ