「
エリザベス女王杯・G1」(13日、京都)
11番人気の
クィーンスプマンテが女王となったのは09年。栄冠へと導いたのは、当時23歳の田中博だった。現在、栗東に滞在中の
プロレタリアトは同じ小島茂厩舎の管理馬で、鞍上はG1初挑戦となる24歳の杉原。実績では見劣るかもしれないが、若きチャンレンジャーを背に
ビッグタイトルを狙う、という構図は7年前と重なる。
小島茂師が09年を振り返る。「当時は重賞未勝利馬は難しい、という雰囲気だったが、それならよし、やってやろう、と」。12年
レインボーダリア、14年
ラキシス、15年
マリアライトは、いずれも重賞未勝利からの制覇。
スプマンテのVは先鞭(せんべん)をつける下克上だった。
プロレタリアトは前走の
古都Sを制してオープン昇格。ブリンカーを装着した効果もあって集中力が高まり、見事挑戦権をつかんだ。「こちらが思っている以上に良くなっていますね。この前よりもいい状態。条件がそろえばいい競馬ができる」。可能性を信じて攻めていく。7年前と同じスタンスで、指揮官はタクトを振る。
提供:デイリースポーツ