「
ハイセイコー記念・S2」(16日、大井)
1番人気に支持された
ミサイルマンが直線で満を持して抜け出し、デビューから無傷の3連勝で重賞初制覇。2着には中団から伸びた5番人気の
セイファルコンが入り、主導権を握った10番人気の
サイバーエレキングが粘り込んで3着。なお、上位馬2頭には「第67回全日本2歳優駿・Jpn1」(12月14日・川崎)の優先出走権が与えられた。
あっさりと初タイトルをつかんでみせた。道中は4、5番手の外を進んだ
ミサイルマンは、抜群の手応えで直線に入ると鞍上の
ゴーサインに鋭く反応。そのまま後続に2馬身差をつけて先頭でフィニッシュ。「競馬がうまくて本当にスムーズでした」と
笹川翼も納得の表情で振り返った。
4月のデビュー戦を圧勝したあと、右後肢の爪に角壁腫という奇病を患い約半年の休養を余儀なくされた。しかし、復帰戦の前走を快勝して迎えた初重賞の舞台でも能力をフルに発揮。前走からコンビを組む
笹川翼も、「モノが違うなと思った。来年まで無事にいってほしい」と早くもクラシックを視野に入れた。
見届けた森下淳師も「期待以上の走りでした」と改めて素質の高さを再認識。今後は休養に入る予定で、来春は
京浜盃(17年3月22日・大井)から始動する。「大事に育てていきたい」と、指揮官はクラシック獲りへさらなる成長を促す考えだ。
提供:デイリースポーツ