「マイルCS・G1」(20日、京都)
名手も納得の手応えだ。
ネオリアリズムが17日、美浦Wで最終リハを行い、余力十分に併入。序盤は気難しさを見せるシーンもあったが、騎乗したムーアは意に介さず、本番への意欲を語った。
札幌記念で
モーリスを撃破した猛者。ここでも大仕事をやってのけるか。なお、出走馬は17日に確定。18日に枠順が決定し、馬券は19日に前日発売される。
鞍上はムーア。昨年の
ウェルカムSを勝って以来だ。1年たった
ネオリアリズムの成長をどう語るか、注目が集まった。併せ馬のパートナーは
ハナレイムーン(2歳新馬)。競馬の経験がない分、呼吸を合わせるのが難しい相手と言えよう。
前半は4馬身ほど追走したが案の定、何度も頭を上げる気難しい面を見せた。4角手前でようやく走りのリズムを取り戻し、集中力もアップ。直線はインからほぼ馬なりで接近して併入した。
5F71秒2-40秒8-12秒2に、ムーアがうなずく。「良かった。頭を上げたが、最後の直線では下げたから問題ない。1年前より体が大きくなっている。あとは日曜のレースで分かる」。いつも通りのクールな話しぶりだが、手応えの良さを感じ取った様子だ。
僚馬にして昨年の
年度代表馬モーリスを撃破した
札幌記念。その激闘がこたえたのか疲労回復に時間がかかったが、ここに向けてしっかりと立て直してきた。堀師は「1週前追いの段階でグンと状態が上がった。気性から口向きが難しいが、息遣いを含め態勢は整った」と胸を張る。
初のマイル戦投入の意図を問われ、師は「前走で逃げたので、(中距離では)折り合いに気をつけなくてはいけない。もう一つは緩急のある流れより、マイルの方がジョッキーも乗りやすいはず」と説明。5歳秋での初マイルは不利に思えるが、異父兄は厩舎の先輩で11年
安田記念覇者
リアルインパクトだ。これまで幾度もサプ
ライズを起こしてきた堀厩舎。ここもアッと言わせてくれるに違いない。
提供:デイリースポーツ