木曜(11/24)朝、雪が降る中、
ジャパンC(GI・芝2400m)に出走する
ルージュバック(牝4・美浦・
大竹正博)が、ウッドチップコースで併せ馬の追い切りを消化した。追い切り後の大竹調教師のコメント。
「前走(天皇賞秋・7着)はスローの流れの中で後ろからの位置取りでの競馬になり、作戦通りにはいかなかったです。直線に入るまで外の馬がずっと進路を塞ぐような形だったこともあり、持ち味を生かせずに終わってしまいました。勝ち馬とタイム差はないですけど、走破時計はさほど速くはなかったですし、負けは負けです。
前2走は少し間隔をあけて馬を前に2頭置いて、プレッシャーをかけるような追い切りだったのですが、今回に関してはレース間隔が詰まっての秋3戦目ということもあり、前に1頭だけ置いて、そんなにプレッシャーを与えずリズム重視にしました。さじ加減は乗り手もわかっているでしょうし、攻め過ぎず、かといって大事にし過ぎずという内容でした。馬場は悪かったですが、最後は少し反応を見る形でプッシュしました。動きも前2走に比べても、使われてきている分、反応の鋭さがしっかりと出ていました。
以前は少し強めに乗ってしまうと、飼い葉食いに影響することがあったのですが、それがかなり解消されているので、ここのところ調整がしやすくなったのが大きいですね。フィジカル面では、2歳の時から良い走りをしていましたので、それを下支えするメンタルな部分が安定してきたのだと思います。
東京で結果が出ているのは、やはり直線が長いからでしょう。左回り、右回りは関係ないと思います。距離延長については、
オークスで2着に来ているのですが、
有馬記念では10着でしたし、正直この距離が合っているかどうかわからないところがありますね。持ち味を出せるのは、軽い馬場だと思っているのですが、前駆のかきこみの力強さを今回は感じ取れますので、道悪になってもそんなに苦にはしないのではないかと思います。
力を出し切ることさえできればGIタイトルには届くものだと思っていますが、前回も思うような競馬をさせてもらえませんでしたし、スムーズな競馬をすることが大事ですね。距離、天候、馬場状態を考えると、あまり良い材料はないですが、詰まった間隔の中でも良い状態で臨めそうなので、それを生かしてスムーズな競馬ができれば良い結果が得られるのではないかと思います」
(取材・写真:佐々木祥恵)