9日、京都競馬場で行われた
シンザン記念(GIII・芝1600m)は、
石橋守騎手騎乗の8番人気
ゴウゴウキリシマ(牡3、栗東・梅田康雄厩舎)が、スタートから先手を奪うと直線も粘り込み、好位の内から伸びてきた6番人気
グロリアスウィークをクビ差凌いで優勝した。勝ちタイムは1分34秒4(良)。さらに2.1/2馬身差の3着には2番人気
ロジックが入り、1番人気イースターは4着に敗れた。
勝った
ゴウゴウキリシマは、05年6月に阪神(ダート1200m)でデビュー。3走目の2歳未勝利(小倉・芝1200m)で初勝利を挙げると、その後は
小倉2歳S(GIII)4着、
デイリー杯2歳S(GII)5着など惜敗を続けたが、前走の
千両賞(500万下・芝1400m)では好位から押し切り、2勝目を挙げていた。通算成績8戦3勝(重賞1勝)。
04年北海道オータムセール1歳にて250万円で落札された同馬は、
父キングヘイロー、母が
マルシンアモン(
その父バイアモン)という血統。この牝系からは
マルゼンスキー(朝日杯3歳S)などが出た。
キングヘイロー産駒は05年
スプリングS(GII)2着の
ウインクルセイド(牡4、美浦・
鈴木伸尋厩舎)、05年
青葉賞(GII)2着の
ニシノドコマデモ(牡4、美浦・
萱野浩二厩舎)などが重賞戦線で惜敗を続けていたが、同馬で念願の
JRA重賞初勝利達成となった。
鞍上の
石橋守騎手、管理する梅田康雄調教師共に同レース初制覇。
石橋守騎手は
マチカネワラウカドで制した98年
ウインターS(GII)以来となる
JRA重賞制覇で通算9勝目。梅田康雄調教師は、
ダイタクヘリオスで制した92年
マイルCS(GI)以来となる
JRA重賞制覇で通算8勝目となった。