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ペルシアンナイトなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2016年12月01日(木) 12時45分
 今週の栗東は短い時間の雨は何度かあったものの、地面を湿らせる程度のもので、水たまりをつくるほどの降水量ではない。先週末にかなりの雨量だったので、ウッドチップにその影響が出ることも懸念していたが、実際の追い切りを見ていると、そこまで気にすることはなさそう。

 香港遠征組が29日に坂路馬場で追い切って、ビッグアーサー(栗東・藤岡健一厩舎)が4F50.0秒、スマートレイアー(栗東・大久保龍志厩舎)が4F50.2秒。どちらも時計が出るタイプではあるものの、これだけの数字が出るということは馬場状態は良好ということだろう。

【坂路/4F51.9秒】
 30日。一番時計はレッドラウダ(栗東・音無秀孝厩舎)の4F50.1秒。一緒に併せていたブラックスピネル(栗東・音無秀孝厩舎)が4F50.7秒なので、数字だけを見ると、先週の上位にランクした時計の方が速いように思える。ただし、これは京阪杯の出走予定馬がいるなど、追い切ったメンバーの違いによるものだけ。時計の出方自体は大きく変わっていないし、むしろ全体的に見れば、今週の方が時計が出ている印象がある。

 少し時計が出やすい状態ということで、動きが目立つ馬も多かった。中1週でステイヤーズSを予定しているマドリードカフェ(栗東・荒川義之厩舎)は、4F53.5〜3F38.5〜2F24.6〜1F12.0秒と1Fごとにしっかりと加速していくラップ。無駄のないフットワークだからこそ、これだけの動きが出来たという感じ。追われるごとにストライドが伸びていく様子を見ていると、実績がない重賞挑戦でも食指が動く動きであることは間違いない。

 12月1日。一番時計はサンライズトーク(栗東・渡辺薫彦厩舎)の4F50.4秒。水曜日よりは追い切り頭数が少ないはずだが、4F51秒以下をマークした頭数は30日とほぼ同じ。全体的な割合から見れば、前日よりも時計の出やすい馬場状態と判断するのが妥当だろう。

 先週の馬場差が「-0.3秒」。30日に関しては、先週と比較しても少し時計が出ているので『-0.5秒』。1日は前夜に軽く降った雨でウッドチップが引き締まったのか、全体的な時計の出方を見ても前日より時計が出る馬場と判断。馬場差は『-0.7秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 30日。前日のトレセンニュースでお伝えしたように、来週の阪神ジュベナイルF出走予定馬の追い切りが多く行われた。動きとして目についたのは、ディーパワンサ(栗東・松下武士厩舎)だったが、それ以外のレースを予定している馬でも気になるところは多数いた。

 そのうちの1頭はサウンドテーブル(栗東・崎山博樹厩舎)。ジューンスキントとの併せ馬だったが、力強いフットワークは未勝利のそれとは思えないもの。ここまで前半を遅いラップで入って、終い伸ばす内容が多く、それではこの馬の真価が分からないと思っていただけに、今週のテンからしっかりラップを刻んで、終いまでしっかりの動きに未勝利は勝てるレベルだと確信できた。あとはダート適性がどうか。

 1日。坂路馬場同様、前日に比べると時計が出やすい馬場。これは実際の追い切りを見ていても、こんなに時計が出ているんだと感じた主観的な感想。その一発目だったのが、朝一番に追い切ったペルシアンナイト(栗東・池江泰寿厩舎)。

 サトノラーゼンベルーフを追走する内容だったが、最後の直線では最内に潜り込んで、鋭い脚を披露。あっさりと前2頭を捕まえて、楽々と先着。時計は6F79.2〜5F64.7〜4F50.7〜3F37.0〜1F11.9秒と速く、動き自体も機敏で申し分ない。前走アイビーSに関しても、負けて強しといった内容だっただけに、自己条件(500万下)に出走してくれば、あっさりだろう。

 先週の馬場差は「±0.0秒」。30日の全体的な時計の出方を見ると、先週とほぼ変わりなしと判断してよさそうなので『±0.0秒』で記録。1日に関しては、かなり速い時計が出ている印象があるだけに『-0.3秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は追い切りはほとんどない。馬場状態に関しては、追い切りが少ないこともあり、それだけで判断するのが難しい状態。よって馬場差は30日、1日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場は追い切り頭数が先週とほぼ同じ、20頭を少し超えるくらい。時計の出方に関しては、天候を考えると変わらないはずだが、追い切った馬のタイプもあってか、あまり速い数字は出ていない。よって馬場差は先週と変わらず30日、1日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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