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【阪神JF】アリンナ強行日程でも元気 ミホノブルボン級の2枚腰でV狙う

デイリースポーツ
  • 2016年12月09日(金) 06時00分
阪神JF・G1」(11日、阪神)

 未勝利-秋明菊賞を連勝中のアリンナを担当するのは、92年の皐月賞-ダービーを制した2冠馬ミホノブルボンを手がけた安永司調教助手。スッとハナを奪い、直線で二枚腰を使って突き放す同馬の競馬スタイルは、どこかミホノブルボンの姿をほうふつさせる。相手は一気に強くなるが、今回も狙うは逃げ切りV。真っ向勝負で押し切ってみせる。

 伝説の名馬ミホノブルボンの2冠制覇から24年-。当時、同馬を担当していた安永助手に再びG1のチャンスが訪れた。ともに戦うパートナーの名はアリンナ。420キロ台の小柄な牝馬だが、逃げながらも直線の二枚腰で後続を突き放すレースぶりはどこかブルボンに似ている。

「確かに、横綱相撲をするところは似ているかな。ブルボンは結構、引っ掛かって行くタイプだったけど、アリンナは同じ逃げの戦法でも“前に行け”という感じじゃない。だから、控える形になっても問題はないと思いますよ」と安永助手。さすがに現時点でブルボンと比較するのは酷だが、仕上げ人は2連勝中のマツリダゴッホ産駒に豊かな可能性を感じている。

 最終リハは7日、栗東坂路で単走。しまい重点に坂を駆け上がり、4F54秒2-39秒2-12秒2ときれいな後傾ラップを刻んだ。「テンをセーブした分、しまいはしっかりしていた。状態はいい」。強行日程でも疲れはなく、馬は元気いっぱいだ。

 千二、千四と距離を延ばし、今回はマイルに初挑戦。逃げてどこまで辛抱できるのか?想像力をかき立てられる点もまた、ブルボンに似ている。「前走の勝ちっぷりを見ると、マイルはこなせそうな感じはする。ここでいい競馬ができるようなら、来年のクラシックが楽しみになるね。オークス?それはまだまだ(笑い)。挑戦してみたい気持ちはあるけどね」。新コンビを組むのは、今年の安田記念を伏兵ロゴタイプで逃げ切った田辺。一発の魅力を感じさせる人馬がどんな競馬を見せてくれるか、楽しみだ。

提供:デイリースポーツ

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