スマートフォン版へ

【香港C】モーリス出遅れもなんのあっさり突き抜け有終V

デイリースポーツ
  • 2016年12月12日(月) 06時00分
 「香港カップ・香港G1」(11日、シャティン)

 注目のラストラン対決は明暗が分かれた。国内外で断然の1番人気に支持されたモーリスが、直線で鮮やかに抜け出してV。昨年の香港マイルに続く“2階級制覇”を決めた。国際G1競走に昇格後、香港マイル香港カップを制した馬は初めて。香港に伝説を刻み、G1通算6勝で競走馬生活に幕を閉じる。逃げた2番人気エイシンヒカリは直線で失速し、10着に大敗した。堀師はサトノクラウン香港ヴァーズも制し、その名を世界にとどろかせた。

 “伝説の瞬間”を確信した地元ファンから歓声が飛ぶ。「MAURICE!」。単勝はJRAオッズが1.6倍、現地が1.7倍。国内外から圧倒的な支持を集めたモーリスが完璧な形でラストランを締めくくった。

 ムーアがクールに愛馬をたたえる。「素晴らしい競走馬だ」。出遅れて道中は後方2、3番手。4角手前では逃げるエイシンヒカリとの差が約20馬身にまで開いた。そこからあっさり突き抜けて3馬身差のVは、まさに圧巻の内容だ。「直線の脚は見ての通り。最初に乗った時からきょうまで、進歩に進歩を重ねてきた」と世界の名手も思わずうなった。

 香港では歴史的名馬として刻まれる。香港マイル&カップの2階級制覇は、過去にジムアンドトニック(98〜99年)のみ。両レースが国際G1競走となってからは初の快挙だ。「出遅れて間に合わないかと思ったけど。抜け出す時の脚は馬じゃないような走り」と吉田和美オーナー。これで今年はG13勝目。2年連続の年度代表馬も視界に捉えた。

 引退後は、北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入りする。昨年の2冠馬で、同じく今シーズンにスタッドインしたドゥラメンテは種付け料が400万円。この料金を上回る、最大の期待馬となっても不思議はない。

「引退はもったいない」という周囲の言葉に、オーナーは笑顔で返した。「一番いい時に引退するのが一番ですよ」。東京五輪開催と同じ20年。アジア最強の遺伝子を持つ産駒がデビューを果たす。

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す