土曜日中山競馬場で行われる牝馬の重賞、
ターコイズS(芝1600m)に美浦から出走する注目馬について、関係者のコメント。
マジックタイム(牝5・美浦・
中川公成)について、中川調教師。
「前走(
マイルCS・GI・8着)は、ジョッキーがゲートを出てからス
トライドが伸びなかったと話をしていましたが、直線では伸びていました。2走前(
府中牝馬S・GII)には、東京の1800mで2着に来ていますし、年齢を重ねるごとにズブさが出てきたのかもしれないですね。前走は牡馬相手のマイルのGIで流れが厳しかったというのもあると思います。調教でも動き出しは遅いですが、エンジンがかかればスッと行けますし、状態は良さそうですね。今回はハンデ戦(56キロ)ですが、春に牡馬相手に重賞を勝った中山マイルですし、期待をしています」
カフェブリリアント(牝6・美浦・
堀宣行)について、橋本調教助手
「前走(
府中牝馬S・6着)は大事に乗ったということもありますが、考えていたより脚を使えずに残念でした。先週の動きは少し鈍さがあり、どうしたのかと思いましたが、今週はしっかり動けていたので心配ないでしょう。切れるタイプですし、中山替わりも良いですね。距離短縮もプラスになるでしょう。2走前(
京成杯AH・GIII・2着)の内容が良かったですし、今回が引退レースになると思うので、良い形の競馬を期待しています」
ダイワドレッサー(牝3・美浦・
鹿戸雄一)について、鹿戸調教師。
「前走(
福島記念・3着)は、展開と流れのあやで負けたと思います。今週(12/14)の追い切りは3頭併せでしたが、いつもの感じで順調に来ています。中山のマイル戦なので極端な大外は引きたくないですが、それさえ問題なければ、メンバーが強くなってもそこそこやれると思います」
ウインファビラス(牝3・美浦・
畠山吉宏)について、
松岡正海騎手「前走の
秋華賞(GI・12着)は、前めにつける作戦で、思い通りの位置を取れて良い競馬ができましたが、距離が長かったかもしれません。
桜花賞の頃は体が減っていて調子も今ひとつでしたが、今は体も安定してきました。それもあって今週(12/14)は強めの稽古をする予定でしたが、折り合いもスムーズでしたし、反応も良かったので調整程度にしました。自分的には満足いく追い切りでした。日曜日にも3ハロンくらいからやっていて、そのパターンが良さそうですね。前走より距離が短くなりますし、GI(阪神JF)でも2着に来ているマイルは良いでしょう」
ウキヨノカゼ(牝6・美浦・
菊沢隆徳)について、菊沢調教師。
「前走(
ヴィクトリアマイル・GI・7着)のレース中に骨折して休養していました。牧場でも乗ってきていますし、帰厩後もしっかり乗っています。以前の休み明けの時は坂路中心の調教でしたが、今回はコース中心で乗ることができていますので、態勢は整っています。マイルも守備範囲ですし、勝負どころからスムーズに加速していく競馬ができれば、ここでもやれると思います」
ペイシャフェリス(牝5・美浦・高市圭二)について、高市調教師
「前走(
京阪杯・13着)は、道悪で全然前に進んでいかなかったです。トビがきれいな馬なので、余計にノメッていたのだと思います。外枠なのにあれだけノメッていたということは、相当馬場が悪かったのでしょうね。今回は1番得意なコースですし、内枠を引いて良馬場で競馬をさせたいですね。乗りやすい馬なので、テン乗りのジョッキー(
森泰斗)でも大丈夫です」
(取材・写真:佐々木祥恵)