カリフォルニアクローム(牡5)が、17日にロスアラ
ミトスで行われた
ウィンターチャレンジ(d8.5F)を快勝した。
ペリー・
マーティン氏とスティーヴ・コバーン氏が共同で所有しいていた繁殖牝馬ラヴザチェイスに、カリフォルニアのハリスファームで供用されていたラッキープルピットを交配され、11年2月18日に父が繋養されていたハリスファームで産んだのが、
カリフォルニアクロームである。
南カリフォルニアのロスアラ
ミトス競馬場を拠点とするアート・
シャーマン厩舎に入厩し、2歳4月にデビュー。17年春にケンタッキーのテイラーメイドで種牡馬入りするため、4年近くに及んだ現役生活がまもなく終わろうとしている。
カリフォルニア産馬として52年ぶり4頭目のケンタッキー
ダービー制覇を果たした
カリフォルニアクロームは、カリフォルニアにおける“
ピープルズホース”となった。ところが、ここまで25戦していた同馬だったが、ロスアラ
ミトスで競馬を走ったことは一度もなかった。
引退前に地元のファンの前で競馬をしてほしい。そんな願いを込めて、ロスアラ
ミトスが特別に編成したのが
ウィンターチャレンジで、
カリフォルニアクローム陣営も競馬場側の申し出を快諾。
鞍上V.エスピノーザが軽く手を動かしただけで、2着となったGIIIロングエイカーズH勝ち馬
ポイントパイパー(牡6)に12馬身差をつける快勝。勝ち時計の1分40秒03は、ロスアラ
ミトス競馬場ダート8.5Fのトラックレコードだった。
カリフォルニアクロームが
ウィナーズサークルから立ち去る際には、スタンドから「クロ−ム! クローム!」の大合唱が沸き起こっている。
1月28日にフロリダ州のガルフ
ストリームパークで行われるペガサスワールドCが、
カリフォルニアクロームの引退レースになる予定だ。
(文:合田直弘)