有馬記念(GI・芝2500m)を最後に引退する
マリアライト(牝5・美浦・
久保田貴士)が、ウッドチップコースで単走の追い切りを消化。追い切りを終えて、管理する久保田調教師の共同記者会見が行われた。
(前走の
エリザベス女王杯6着を振り返って)
「
エリザベス女王杯は去年勝たせて頂いていますし、牝馬同士ということもあり、すごく勝ちたいレースではあったのですが、いろいろな不利があって運がなかったと思っています」
(レース後の馬の雰囲気は?)
「息遣いも
宝塚記念(GI・1着)の時のような一生懸命走った後という感じではなく、息もすぐ入ったので、あまり走っていなかったようです」
(この中間の調整のポイントは?)
「秋の使いはじめは少しズルさが見えるところがあったので、エリザベスはその辺を意識して、体も少し絞りつつ作ってきました。この中間、有馬に向けては、現状をいかに維持しているかというところを主題において調整してきました」
(今日の追い切りについて)
「この馬はいつもそうですが、伸び伸びと馬の気持ちに任せて走らせるようにということと、勝負どころからの反応、そして終いどこまでその反応した勢いが続くのかというのを見たいと思っていました。体をよく使って伸び伸び走っていましたし、満足いく仕上がりです」
(コーナー6回の中山の2500mについて)
「この馬が1000万を勝った時のパフォーマンスがすごく良かったので、それから大きい舞台を目指していきたいと思いました。そのきっかけを掴んだのがこの中山の2500なので、去年も(
有馬記念に)挑戦させて頂いたのですが、そこまで悪い内容(4着)ではなかったと思いますし、この馬には本当に良い舞台だなと思っています」
(今年は枠順で運が味方してくれれば?)
「そうですね、去年は本当に鬼門みたいな枠(8枠16番)でしたけど、今年はあれ以上は悪くはならないですから、もし同じ枠になっても、あまり気にしないですね」
(ラストランに送り出す心境は?)
「今年ファン投票5位ということで多くの方に支持して頂きましたし、それだけ皆さんの期待があるのだなということを思ってレースに臨むつもりですが、まずはレースに向けて良い状態で送り出して、あとは蛯名騎手にバトンタッチするだけなので、僕らはレースまでやれる仕事をしっかりやるだけです」
(最後にファンへのメッセージを)
「ファン投票5位に選んで頂き、ありがとうございました。マリアはこれで最後となりますけれども、皆さんの記憶に残るような良いレースをしたいと思っています。
有馬記念当日は是非現場にて応援して頂けたらと思います。よろしくお願いします」
(取材・写真:佐々木祥恵)