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【有馬記念】キタサンブラック最高の状態キープ 充実の4歳、集大成見せる

デイリースポーツ
  • 2016年12月22日(木) 06時02分
 「有馬記念・G1」(25日、中山)

 栗東トレセンを包んだ濃霧とは対照的に、各陣営の表情は晴れやかだった。キタサンブラックは21日、栗東CWで併せ馬。余力十分の手応えで貫禄の頭差先着を決めた。最高の仕上がりだったジャパンCの状態をキープ。万全の態勢で年末のグランプリに挑む。

 朝一番の栗東トレセンに、力強い蹄音が響く。キタサンブラックは黒岩(レースは武豊)を背に栗東CWで、カープストリーマー(3歳1000万下)と併せ馬。数メートル先の視界が遮られるほどだったが、体内時計を頼りにテンの1Fは15秒5程度で入った。徐々に僚馬との差を詰め、ラスト1Fで追いだすと力強くストライドを伸ばす。ちょうど頭差先着したところがゴールだった。

 鞍上は「すごく落ち着いていた。先週から馬が静まってきて、きょうも折り合いがついていた。ジャパンCは狙っていける仕上がりで、常にあの状態を望むのは酷だけど、今までと比較してもいい」と体調に太鼓判を押す。清水久師は「動きは全く見えませんでした」と苦笑いしながらも「(ジャパンCと)ほぼ同じ感じで来ています。何も心配はないですね」と言い切った。

 今年の宝塚記念3着時に続き、ファン投票1位選出。武豊は「多くのファンに支持されている馬で出られるのは、一番幸せなポジションだと思う」と感謝する。今年の始動戦となった大阪杯(2着)で初めてコンビを組み今回が6戦目。「初めて乗せてもらった時よりも明らかにパワーアップしている。僕自身、今年はこの馬とコンビを組めたのが大きい」とうなずいた。

 昨年は3着。当時と相手関係は違うが、指揮官は「そこは考えず、ですね。3歳馬も出てきますしね。しっかり仕上げるのが自分たちの仕事」と力を込める。名手も「中山2500メートルはいい条件。今年を代表する強い馬が集まったけど、ベストを尽くして勝ちたい」とキッパリ。勝てば年度代表馬も視野に入る一戦。ユタカ&ブラックが、16年の集大成を見せつける。

提供:デイリースポーツ

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