「
有馬記念・G1」(25日、中山)
21日、
フォイヤーヴェルク(3歳500万下)とともに、完全に濃霧に包まれたまま、栗東CWの半マイル地点からスタートした
サトノダイヤモンドの最終デモ。直線に入っても脚色はつかめなかったが、ゴール前、頭差でパートナーをとらえた切れ味は鞍上のルメールにしっかりと伝わっていた。
「完璧です。先週のケイコが少し強かったので、楽に行かせる調教を、と。馬のコンディションはちょうどいい。
菊花賞よりもきょうの方が良かった。状態は良くなりましたね」と満足げにうなずくと、鞍上から報告を受けた池江師も「追い切り後すぐに息が入っていましたし、順調です。前走に比べても全体的に体調は上がってきた」と胸を張った。
菊花賞では完勝劇を演じた。「楽に勝ちましたからね。
菊花賞を勝ってスーパーホースになった」とルメール。古馬との初対決を前にして「一番強いのは
キタサンブラック。スタミナが豊富な馬だし、簡単には止まらない。だから近いポジションでマークします」と作戦まで披露した。
3歳馬の出走が1頭だった
有馬記念は05年無敗の三冠馬だった
ディープインパクト以来。ディープは単勝1.3倍と圧倒的な支持を受けながらも、ルメールが操る4歳馬
ハーツクライの前に2着に終わった。
「今度は僕が3歳馬に乗って4歳の強豪を相手にする。逆の立場ですね。でも、ダイヤモンドのポテンシャルは高いですから」とルメール。
菊花賞で得たジョッキーの自信は簡単には揺るがない。
提供:デイリースポーツ