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シュウジなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2016年12月22日(木) 12時20分
 有馬記念をはじめ、今週末のレース出走予定馬の追い切りが多く行われた21日。前日から発生した霧の影響で明け方は濃霧。通常は陽が昇ってくると霧も晴れてくるが、調教開始から1時間、2時間と経っても一向に視界は狭いまま。時折、視野が広くなっても、またすぐに霧が濃くなるという状況が続き、結局、調教時間中は濃い霧が調教コース全体を覆ったままだった。

 そんなこともあり、トラック馬場の時計はラスト1Fを計測するのがやっと。向正面にあたる6F標識や5F標識が見えないため、全体時計は分からない。併せ馬の有無やゴール前での手応えや脚色に関しても、朝一番の暗い時間帯になると確認が難しかった。ただ、7時半以降の追い切りではゴール前での動きをしっかりと確認することができた。

【坂路/4F51.9秒】
 21日。データ上はガンジー(栗東・宮本博厩舎)が4F48.1秒という数字を出しているが、これは放馬によるもの。よって、実質の一番時計はイースターパレード(栗東・平田修厩舎)の4F50.6秒。4F50秒台は他に2頭いて、4F51秒台の頭数もそこそこ。霧による視界不良はあったものの、ウッドチップ自体は湿り気があって、走りやすい状態だったのかも知れない。

 阪神カップスプリンターズS4着以来のレースとなるシュウジ(栗東・須貝尚介厩舎)。朝一番での追い切りだったが、1F目だけ14秒台で我慢し、2F目から12秒台。4F目は減速すると思われたが、軽くステッキが入ると更に加速して、11.8秒でのフィニッシュ。距離に関してはなんとも言えない部分はあるものの、状態に関しては申し分ない。

 先週の馬場差が「+0.3秒」。本文にも記したように、今週は霧の影響はあったものの、馬場自体は走りやすそう。よって馬場差は21日、2日とも『±0.0秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 21日。冒頭にも記したように、朝一番は凝視しても前に通った馬がかろうじて確認できる程度。もちろんゼッケンで数字を確認することは不可能に近いので、私の場合は騎乗者の帽子の色や服の色を覚えておき、馬場から引き揚げてくる馬と騎乗者を照らし合わせて、馬の確認をしたくらい。ただ、日の出である7時を過ぎると徐々に明るさが出てきたので、馬の確認に関しては楽になった。

 22日。前日の霧はすっかり晴れて、いつもと変わらない状態。追い切り頭数はさほど多くなかったが、朝一番で目立ったのは藤原英昭厩舎の3頭併せ。5F標識を過ぎたあたりからラップを速めていったが、最後の1Fはコーカスタンタグローリアの追い比べ。前者は新馬勝ち、後者はデビュー前の新馬ということを思えば、後者を高く評価するべきだろう。

 2回目のハローが終了した時間帯に追い切った中ではレッドコルディス(栗東・高橋義忠厩舎)。単走だったが、向正面から速いラップで飛ばしていき、最後は流す感じ。時計は6F79.9〜5F65.8〜4F53.1〜3F40.3〜1F12.9秒とかなり速い数字をマークしているが、これを余裕たっぷりに出してくるのだから、相当な心肺機能なのだろう。1戦1勝馬だが、まだまだ高いパフォーマンスが期待できる馬となりそう。

 先週の馬場差は「-0.2秒」。馬場状態に関しては、坂路馬場同様、霧による湿り気が適度な走りやすさとなっている感じ。よって馬場差は21日、22日とも先週とほぼ同じ『-0.3秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は、須貝尚介厩舎の新馬などが追い切りを行っているが、冒頭にも記したように全体時計は計測できず。馬場状態に関しても、芝の塊がどの程度飛んでいるかを確認するのも難しく、ほぼいつもと変わりないという推測で、21日、22日とも『±0.0秒』という馬場差にしている。

 ポリトラック馬場も21日に関しては追い切りを計測できず。ラスト1Fを計測できた馬は数頭いたが、時計自体はいつもと変わりない。また22日の追い切りで松山弘平騎手が騎乗したアリノマンボ(栗東・柴田光陽厩舎)が、6F78.5〜5F63.8〜4F49.7〜3F36.5〜1F11.9秒なので、この時計からもいつもと変わりない馬場。よって馬場差は21日、22日とも『-1.0秒』で馬場差を記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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