「
有馬記念・G1」(25日、中山)
今年を表す漢字が“金”ならば、この馬にも出番があってしかるべきだ。2枠4番の
ヤマカツエース。21日に行われた枠番抽選で、主戦・池添は迷わず「G」のボールを選択した。「
金杯と
金鯱賞のゴールドで」。今年、エースとともに挙げた勝ち鞍を口にすると、期待に胸を膨らませながら開封。紙には願ってもない理想のナンバーが書かれていた。
4番枠は
グレード制導入の84年以降で最多5勝を挙げる好枠だ。息子の引きの強さに、父・池添兼師も表情をほころばせる。「内が欲しいと思っていたからね。初めての2500メートルの距離が問題になるが、道中うまく内でロスなく運べれば」と意欲をのぞかせた。
金鯱賞快勝から中2週での参戦。22日の朝は最終追い切り翌日とあって馬場入りはせず、厩舎周りの引き運動で汗を流した。前走で回復した馬体の張りをキープしているのは頼もしい。「具合はすごくいいよ。この時季が合っているんでしょう。馬体重は現時点で516キロ。輸送で減っても490キロ台で出走できそうだね」と師。陣営の思い通りに仕上げは進んでいる。
池添の進言によって参戦が決まった
グランプリの舞台。相手は強いが望むところだ。年始の
中山金杯を制した4歳馬が、暮れの中山で大金星を狙う。
提供:デイリースポーツ