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有馬記念・G1」(25日、中山)
栄光のゴールから、ちょうど1年。昨年の覇者
ゴールドアクターが勝負仕上げで連覇を目指す。前走の
ジャパンCは直線の伸びを欠き4着。レース直後は吉田隼、中川師が口をそろえて“太め残り”を敗因に挙げた。当時の馬体重504キロはデビュー以来、最重量。巻き返しにはシェイプアップが急務。この中間は攻め馬を強化し、減量に努めた。
最終追い切り後の22日に計測した馬体重は494キロ(前走比10キロ減)。この時点で陣営の狙いは成功したと言っていいだろう。くしくも、昨年勝利した時と同じ数字だ。中川師は「運動の時間を長くしたし、前走から(中3週と)間隔があいていないこともあるので」と表情を崩さなかったが、明らかにシャープになった愛馬の姿を満足そうに見守った。
23日朝は美浦坂路で4F71秒2。トレーナーは「いつも通り順調に来ています。馬体の
シルエットもまずまず」と納得の表情を浮かべる。やるべきことは全てやった。「あとはジョッキーに任せます」。中山コースは〈4101〉。コース適性に疑う余地はなく、吉田隼との黄金コンビも盤石だ。02、03年の
シンボリクリスエス以来となる、史上5頭目の連覇へ向けてムードが高まってきた。
提供:デイリースポーツ