スマートフォン版へ

【有馬記念】サトノダイヤモンドV!ルメールは馬上で涙…次は母国フランスで

デイリースポーツ
  • 2016年12月26日(月) 06時05分
有馬記念・G1」(25日、中山)

 出走馬中、唯一の3歳馬で1番人気のサトノダイヤモンドが、武豊騎乗の2番人気キタサンブラックをゴール前でとらえて、449億円超が売れた大一番を制した。昨年から日本に拠点を移して騎乗するクリストフ・ルメール騎手(37)=栗東・フリー=はお立ち台で思わず涙。この秋を3戦負けなしで締めたコンビは、2017年春は国内完全制圧を目指し、秋には日本競馬の悲願である凱旋門賞制覇に乗り出す。

 世代交代へ-。上位馬の力が拮抗(きっこう)した大一番を制したのは、レース直前に単勝1番人気に躍り出た唯一の3歳馬サトノダイヤモンドだった。この秋を3戦3勝で締めた菊花賞馬が、ファンの期待に応えた。

 中団追走から向正面では早くも最大のライバルキタサンブラックをマークする3番手に進出。人気馬3頭が馬体を並べて、たたき合うゴール前。粘り込みを図るブラック、末脚を必死に伸ばす前年覇者ゴールドアクターを、外から力でねじ伏せるように差し切った。

「あまり話せない。すごくうれしいです」。大歓声を前にしてのお立ち台で、ルメールは思わず涙をこぼした。すぐに冷静さを取り戻すと「キタサンをライバルだと思っていましたから、マークに行きました。4コーナーは(離されて)ちょっと心配しましたが、ゴール前でもう一度伸びてくれた。簡単な仕事でした」。描いていたミッションを完璧にやり遂げ、満面の笑みを浮かべた。

 同じクリスマス決戦だった05年の有馬記念。ルメールは当時、無敗の三冠馬ディープインパクトを、4歳馬のハーツクライに騎乗して下した。誰もが目を疑ったシーンから11年、今度は古馬の強豪をディープの子で封じ込んだ。父がルメールに泣かされた有馬を、その子がルメールで勝つ-。血のロマンを感じさせる勝利でもあった。

「あの時は日本で初めてのG1勝ち。もちろんうれしかったですが、今回は騎手生活を日本にチェンジして勝てた。だから気持ちが違うんです」。昨年、JRA騎手免許試験に合格。日本の騎手として挑んだ有馬を勝利した、その味はまた格別だった。

「スタミナもあって、すぐにいい位置を取れる。凱旋門賞向きだと思う」。デビューから全戦で手綱を取り続ける相棒とともに挑む、母国フランスの最高峰の一戦に早くも思いをはせる。原石からその名の通り磨き上げられた宝石は2017年、さらに輝きを増して、世界制覇へと乗り出す。

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す