「
有馬記念・G1」(25日、中山)
出走馬中、唯一の3歳馬で1番人気の
サトノダイヤモンドが、
武豊騎乗の2番人気
キタサンブラックをゴール前でとらえて、449億円超が売れた大一番を制した。
大接戦の直線は、手に汗を握ったという。セガサミーHDの会長を務める里見治オーナー(74)は「これだけドキドキ、エキサイトしたのは初めて。3歳ではやっぱり届かないのか、と頭をよぎったよ」と興奮を隠せない。
所有馬初出走が92年3月。以降、有力セールでは毎年のように高額馬を多数落札してきたが、
サトノダイヤモンドで制した今年10月の
菊花賞が念願の初G1タイトル。12月に入って香港で
サトノクラウンが
香港ヴァーズ、返す刀で
サトノアレスが
朝日杯FSと連続でG1を勝ち、
グランプリは
サトノダイヤモンドだ。虹色オーラの大当たりのごとく“確変”は止まらなかった。
「今は、見える世界が全然違う。わずか2カ月でG1を4つ。思ってもみないことが起きた」。勝利の味をかみしめた。
新年はさらに大きく夢が広がる。「
凱旋門賞は何とか行きたい。4歳は充実度が大きく、秋には完成されてくるから」。自身の悲願を達成した16年秋。17年秋は、日本競馬界の悲願をもかなえてみせる。
提供:デイリースポーツ