2017年の
中央競馬は5日の東西
金杯で幕を開ける。昨年は10月から海外馬券が発売されて大きな話題を呼んだ。今年も3月のドバイ諸競走、10月の
凱旋門賞、12月の香港国際競走などは注目を集めそうだ。
凱旋門賞の馬券が買えるとは10数年前は想像だにしなかった。駆け出し時代はそれこそ海外レースの結果すら把握するのも困難だった。そのため、アメリカ、カナダの北米をはじめ、イギリス、フランスの欧州などに直接、足を運んで異国の競馬に触れてきた。
隔世の感とは、まさにこのことだ。当時を思うと、はるか遠くに映った外国との距離はグッと近づいたように感じる。
海外馬券の発売をスタートさせたことは喜ばしいことだが、一方でJRAには国内レースの充実も図ってもらいたい。特にジャパンC。近年、海外からの有力馬の参戦は皆無に等しい。
凱旋門賞で
エルコンドルパサーを撃破した
モンジューが、欧州最強馬として出走した1999年のジャパンC(1番人気=4着)は東京競馬場で取材していて自然と胸が高鳴ったものだ。あの時のようなドキドキ感を国内の競馬でも今一度、味わいたい。
今年も一定数の日本馬が海外の大レースにチャレンジする流れは変わらないだろう。そんな状況下でもG1レースの“質”を保つには海外ビッグネームを招聘(しょうへい)することが必要不可欠だと考えられる。(デイリースポーツ・堀江浩二)
提供:デイリースポーツ