アストラエンブレム(牡4・美浦・
小島茂之)は、母が
秋華賞馬の
ブラックエンブレム、半兄には
札幌2歳S勝ちの
ブライトエンブレムがおり、デビュー時から期待されていた1頭だ。昨年夏に1000万下、休みを挟んで秋に1600万下と連勝。ここにきて素質馬が開花してきた印象がある。12月31日の坂路での追い切りは、その日の1番時計を計時するなど状態も良さそうだ。管理する小島(茂)調教師のコメント。
「前走後は放牧に出ました。テンションが上がりやすいところがありますので、戻ってきてからはそのあたりに気をつけて調整をしています。以前より10キロほど体も増えていて、ここまで順調に来ています。右回りで走ったのは2回だけですけど、今の状態なら十分やれるでしょう。本当に良くなるのはまだ先だと思いますけど、ここでどれだけやれるのか楽しみです。あとは輸送がさほど得意ではないので、それだけですね」
昨年春は
日本ダービー(GI・16着)にも駒を進めた
マイネルハニー(牡4・美浦・栗田博憲)は、昨年暮れの
チャレンジC(GIII)で渋太さを発揮して重賞初制覇を果たした。勢いに乗る同馬について、栗田(博)調教師のコメント。
「前走(
チャレンジC)は道悪が向いたとはいえ、この馬の渋太さをうまく生かした競馬で、よく粘ってくれました。前走後も馬は元気で、好調をキープしています。今回は1ハロン距離短縮でマイルになりますが、この馬の持ち味が生きるような展開になってほしいですね」
(取材・文:佐々木祥恵)