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藤沢和師 史上初最優秀2歳牡牝2冠!今年こそ「日本ダービー勝ちたい」

デイリースポーツ
  • 2017年01月11日(水) 06時00分
「2016年度JRA賞」の受賞馬選考委員会が10日、東京都港区のJRA六本木本部で行われ、各賞が決定した。藤沢和雄調教師(65)=美浦=は、サトノアレスソウルスターリングで史上初となる最優秀2歳両部門をダブル受賞。クラシックにつながるタイトルの獲得で、いよいよ日本ダービー制覇への期待が高まる。なお、各部門賞以外ではモーリス熊沢重文騎手(48)=栗東・フリー=が特別賞を受賞した。

 クラシック路線の主役を担う最優秀2歳馬は牡馬のサトノアレス、牝馬のソウルスターリングが圧倒的な支持を得て輝いた。両手に花の藤沢和師は満面の笑みだ。それもそうだろう。日本を代表するトレーナーとして世界にも勇名をはせたが、クラシック優勝はダンスインザムード桜花賞(04年)しかない。

「使い込みながら体が増えて成長した。(4戦目に2勝目を挙げた)ベゴニア賞で騎乗したムーアが『重賞を獲れる馬』と言っていた通り、朝日杯FSを勝った」と5戦3勝、2着2回で16年を終えたアレスについて話す。一方、3戦全勝のソウルは「札幌の新馬からコンビを組んだルメールが、広いコース向きと話していたように、東京、阪神で結果を出した」と、早熟さを利しての勝利でなかったことを評価した。

 アレス弥生賞(3月5日・中山)かスプリングS(3月19日・中山)のトライアルで始動する。僚馬レイデオロが無傷3連勝でホープフルSを制覇。今後、身内が最強のライバルになる可能性は十分だ。「馬主さんが違うし、トライアルでぶつかる可能性もある」と見通す。

 ソウルは予定通りチューリップ賞(3月4日・阪神)から桜花賞(4月9日・阪神)へ。「3頭とも2月に美浦へ戻し、しっかり仕上げていきます」とトレーナー。9月で66歳。以前ならクラシックには執着しなかったが、今は「日本ダービーを勝ちたい」という思いが強い。残された5年で、今年が最大のチャンスかもしれない。

提供:デイリースポーツ

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