「
愛知杯・G3」(14日、中京)
寒空の下、芦毛が豪快に伸びて勲章をつかんだ。人気馬受難のハンデ戦で、1番人気に推された
マキシマムドパリが大外一気。重賞初勝利を決めた。
「うまく流れに乗れたね。指示通りに外へ持ち出せたし、勝負どころでの反応も良かった。それに坂を上がってからも脚をしっかりと使ってくれた。乗りやすいし、賢い馬だよ」。15年
小倉2歳Sの
シュウジ以来、1年4カ月ぶりの
JRA重賞Vを決めた岩田から笑みがこぼれた。
3歳時に、
秋華賞3着とその素質を高く評価されながらも、輸送による馬体細化に悩まされてタイトルに手が届かず。明けて17年。ようやくたどり着いたG3制覇だ。
松元師は「やっとこの馬の走りができたね。体が減らなくなってしっかりしてきたし、ゲート裏でも落ち着きが出てきたのが大きい」と素質開花に目を細める。今後について「牝馬はマイル戦が主になるので、距離の融通性が持てるようにしたいね」と課題を挙げつつ、期待を膨らませた。
提供:デイリースポーツ