「
日経新春杯・G2」(17日、京都)
1番人気に推された
ミッキーロケットがゴール前の一騎打ちを制し、5度目の挑戦で重賞初勝利。鼻差2着も同じ4歳の
シャケトラ(2番人気)で、最強世代との呼び声高い4歳世代が改めてレベルの高さを見せつけた。3着には4番人気の
モンドインテロが入った。
ド根性で勲章を手にした。1番人気の
ミッキーロケットが、自身5度目の挑戦で重賞初制覇を決めた。「上手に競馬をしてくれた。ヒヤッとしたけど、よく差し返したね」。和田が相棒を笑顔でねぎらった。
いつもは後方からだが、きょうは一転、好位の外めに陣取った。逃げた
ヤマカツライデンを直線でとらえにかかり、外から迫った
シャケトラとの一騎打ち。一度は相手に出られたものの、右ムチ連打で盛り返し、最後は叩き合いを鼻差で制した。「この流れで踏ん張ったのは大きいね。(開催が)順延になったけど、いい状態で出してくれた」と、鞍上は陣営に最敬礼する。今回からもたれ癖解消のためリングバミに変更。その効果も少なからずあったようだ。
終わってみれば4歳馬のワンツー。年始の
京都金杯を勝った
エアスピネルしかり、世代のレベルの高さを改めて示した格好だ。中でも昨秋の
神戸新聞杯で、
サトノダイヤモンドを首差まで追い詰めた
ロケットの力は上位に属するだろう。「(これからは)強い馬が増えてくるけど、力で負かしてほしい」と和田は期待を膨らませる。
今後について、音無師は「当面の目標は
大阪杯(4月2日・阪神)だけど、その前に
金鯱賞(3月11日・中京)か
京都記念(2月12日・京都)を挟みたい」と見通しを語った。幸先のいいスタートを切った
ロケットが、春の仁川を見据え、さらに加速度を増していく。
提供:デイリースポーツ