大井競馬場(天候:晴 馬場:良)で行われたダート
グレード競走の第20回TCK女王杯(第11競走・JpnIII・4歳以上・牝馬・ダート1800m・1着賞金2200万円)は12頭が出走した。
スタートでは単勝4番人気の
JRAの
マイティティーが先手を取り、高知の
ディアマルコが2番手となり、3番手が7番人気となった大井の
リンダリンダ。単勝1.7倍の1番人気となった
JRAの
ホワイトフーガは控えて中団の6番手となった。その内に2番人気の
JRAの
ワンミリオンスがつけた
3コーナーに入ると前の2頭を
リンダリンダが交わして先頭に立ち、外から
ホワイトフーガも差をつめて4コーナーを回った。最後の直線に入って
リンダリンダと
ホワイトフーガが抜け出そうとするところに2頭の内から
ワンミリオンスが追い込んで3頭の争いとなり、ねばる
リンダリンダに最後は4分の3馬身の差をつけて
ワンミリオンスが優勝した。勝ちタイムは1分54秒1。勝利騎手は
JRAの
戸崎圭太。3着はアタマ差で
ホワイトフーガ。後方から追い込んだ川崎の
ポッドガゼールが4着。5着は3番人気の
JRAの
タマノブリュネット。浦和の
トーセンセラヴィは競走中止となった。
ワンミリオンスは、
JRA栗東・
小崎憲厩舎所属。
父ゴールドアリュール、
母シーズインポッシブル(母の
父Yankee Victor)という血統の牝4歳鹿毛馬。これで3連勝となって重賞初制覇。通算成績は10戦5勝(
中央競馬では9戦4勝)となった。
<レース後の関係者のコメント>
1着
ワンミリオンス 戸崎圭太騎手「前走で乗りやすい馬だということは分かっていました。スタートが上手でレースセンスがある馬で、リズムよく運べば、終いは伸びてくれるだろうと思っていました。唯一、距離だけが心配でしたが、手応え良く走ってくれました。右回りだと外にモタれる面があると聞いていましたが、そんなことはなく、問題はなかったです。この距離もこなしてくれましたし、抜群のセンスがある馬で、どんな展開になっても大丈夫かな、と思います。今後が楽しみです。この勝利を機に、私も頑張りたいです」
小崎憲調教師
「嬉しいです。前走同様の体重で出走できましたし、調整がしやすい馬です。距離だけは唯一心配をしてましたが、距離のロスもなく回ってこられて、どうにかこなしてくれという気持ちでした。いい馬で物おじしません。距離は持ってくれましたし、今後も交流重賞を含めて考えたいです。明けて4歳なので、無事に走ってもらいたいです」
3着
ホワイトフーガ 蛯名正義騎手
「58キロを背負っていましたし、しょうがないです。普通の乾いた(良馬場)と違って、滑るような感じになりました。この斤量を考えれば、この馬の形でスムーズに走れてくれていると思います。条件としては不利な中で、悲観する内容ではないです」
5着
タマノブリュネット 真島大輔騎手「いい馬ですが、ヨーイドンの展開になってしまいました......」
8着
タイニーダンサー 田辺裕信騎手「故障馬の後ろにいたので、位置が下がってしまいました。その後、また盛り返してくれました。外を回しても、行けそうな手応えは残ってませんでした」
(取材:山本直)
ラジオNIKKEI