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ネロなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2017年01月26日(木) 14時20分
 今週も24日に関しては積雪の影響があり、調教開始時間直前までハロー車が入るといった状況。ただ、追い切りの25日、26日に関しては積雪の影響はなく、気温が低いことによる、調教時計の速い遅いがあったので、これに関しては各調教場所で触れることとする。

 26日も調教時間後半になると、久しぶりに日照時間が長くなっており、気温も上がってきそう。27日以降、気温が上がってくれば、馬体重を絞りにくかった馬も調教に苦労することがないだろう。そうなれば追い切りでは動いていなかったけど、レースまでの数日で変化してくるというケースはあるかも知れない。

【坂路/4F51.9秒】
 25日。一番時計はサングラス(栗東・谷潔厩舎)の4F49.8秒。4F50秒台も5頭いて、先々週11日に一番時計をマークしたマルヨバクシン(栗東・牧田和弥厩舎)は3F目と4F目に11秒台を持続するラップ。先週は少し走りにくい馬場ということで、時計を要する馬場差にしていたが、今週に関しては先々週の状態に近くなっていると判断してよい。

 シルクロードSの出走を予定しているブランボヌール(栗東・中竹和也厩舎)は和田竜二騎手が跨って、単走での追い切り。自己ベストが4F52.2秒なので、そのあたりの数字をイメージしていたが、テンから飛ばしていっても終いまで脚が衰えることなく、4F51.0秒で全体をまとめてきた。これは自己ベスト更新で、走りのフォームも重心が低く、状態に関しては休み明け感がない。 

 26日。一番時計はシルクロードSの出走を予定しているネロ(栗東・森秀行厩舎)の4F48.5秒。自己ベスト更新とはならなかったものの、ベストの48.2秒には0.3秒差に迫る時計。2F目と3F目に11秒台のラップを踏んで、併せたウリボーに先着。通常なら4F目は大きく減速しても不思議ないところを12.5秒にとどめたあたりは状態の良さだろう。

 先週の馬場差が「+0.1秒」。2F25秒を切ってきた頭数を考えても、先週ほど時計を要する馬場という印象はない。よって馬場差は25日、26日とも先々週と同じ『-0.4秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 25日。朝一番の馬場はどの馬に関しても少し時計を要している印象。かなり冷え込んでいたこともあり、ウッドチップが凍って走りにくい状況だったのかも知れない。時計を要する状態は時間の経過とともになくなっており、2回目のハローが終了した時間帯に関しては、ほぼ通常通りだった。

 時計を要する時間帯の追い切りで、最も目立った動きを見せたのはプラチナヴォイス(栗東・鮫島一歩厩舎)。もともと動くタイプではあるが、それを考慮しても7Fから時計になった追い切りは圧巻。6F79.8秒と全体が速かったことはもちろんだが、併せた相手を引き離して、最後は1F12.2秒。これだけ動くことができる状態なら、休み明けでも全く問題なく走ることができそう。

 26日。この日も冷え込みは厳しかったが、朝一番でも時計を要するという状態ではなかった。別ニュースサトノアーサー(栗東・池江泰寿厩舎)の素晴らしい動きはお伝えした通り。

 あとはシルクロードSに出走予定のテイエムタイホー(栗東・鈴木孝志厩舎)。池添謙一騎手が跨って、単走での追い切りだったが、前半はゆったり、後半はギアが上がって、ピッチが速く、力強いフットワークで6F82.2〜5F66.6〜4F51.4〜3F37.1〜1F11.7秒と素晴らしい時計。諸条件に関して、厳しいところはあるだろうが、この動きを見せられて無印にはできないというのが本音。

 先週の馬場差は「+0.1秒」。25日の朝一番はこの馬場差でちょうどいいくらいだが、全体で見れば、時計は出ている状況。よって25日は『-0.3秒』、26日は一日通して時計が出やすい状態だったので『-0.5秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は24日は積雪があり、25日以降は調教にも使用できたと思うが、追い切り自体はなし。先週の積雪の影響もあり、かなり傷んだ状態だと思われる。馬場差に関しては25日、26日とも見た目の判断で『+1.0秒』とした。

 ポリトラック馬場も追い切り頭数がいつも以上に少ない。速い時計を出す頭数が少ないため、過去と比較すると時計が出ていない印象もあるが、それは頭数の問題なので、馬場が影響しているわけではない。よって馬場差は25日、26日とも『-1.0秒』で馬場差を記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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