25日、
川崎競馬場で行われた
川崎記念(4歳上、交流GI・ダート2100m、1着賞金6000万円)は、
内田博幸騎手騎乗の2番人気
アジュディミツオー(牡5、船橋・川島正行厩舎)が好スタートからハナを奪うと最後まで渋太く粘り切り、直線半ばから並びかけてきた1番人気
シーキングザダイヤの追撃をクビ差凌いで優勝した。勝ちタイムは2分12秒8(稍重)のタイレコード。さらに1.1/2馬身差の3着には3番人気
タイムパラドックスが入った。
レースは、
アジュディミツオーが逃げる展開で、2番手に
JRA勢・
シーキングザダイヤと
サカラートが並んで追走し、
タイムパラドックスは中団からレースを進める。2周目の向こう正面でペースアップ、先頭を行く
アジュディミツオーは前走同様に余裕の手応えで勝負どころを迎え、
サカラートが先に動き出し、2番手外から前を追いかける。それを見ながら
シーキングザダイヤがワンテンポ遅らせて仕掛けると、後続各馬もスパート。大外から
タイムパラドックスがジリジリと差を詰めるも及ばず。逃げ粘る
アジュディミツオーに並びかける
シーキングザダイヤの競り合いとなったが、叩き合いの末に
アジュディミツオーがクビ差先着し、交流GIを2戦続けて逃げ切った。
勝った
アジュディミツオーは、
父アジュディケーティング、
母オリミツキネン(
その父ジャッジアンジェルーチ)という血統。03年9月のデビュー戦(船橋・ダート1000m)を勝利で飾ると、04年
東京ダービー(南関東G1)を01年
トーシンブリザード以来、史上2頭目となるデビューから無敗(4連勝)で制し、同年12月の
東京大賞典で交流GI初制覇を飾っている。昨年は、3月に首・ナドアルシバ競馬場で行われたドバイワールドC(首G1)に地方所属馬として初の参戦(6着)を果たした。帰国後は
日本テレビ盃(交流GII-3着)、
武蔵野S(GIII-4着)、
ジャパンCダート(GI-10着)と精彩を欠いていたが、前走・
東京大賞典で史上初となる連覇を達成し、NAR
グランプリ2005の
年度代表馬に選出されていた。通算成績15戦7勝(交流GI・3勝)。
鞍上の
内田博幸騎手は同レース初制覇、管理する川島正行調教師は
サクラハイスピードで制した94年以来、同レース2勝目。交流GIに制定された98年以来、地方勢が5勝、
JRA勢が4勝となった。