「
京都記念・G2」(12日、京都)
最強世代のダービー馬が17年初戦から貫禄を見せつける。
マカヒキの最終追い切りは8日、栗東坂路で単走。終始、持ったままの馬なり調整だったが、ラスト1Fは12秒4とシャープな伸びを披露した。
凱旋門賞14着以来の実戦だが、態勢は万全だ。
天皇賞・春には向かわず、今春は
大阪杯(4月2日・阪神)、
宝塚記念(6月25日・阪神)の3戦を予定。まずは始動戦で好発進を決める。
もう強い負荷は必要なかった。
マカヒキの最終リハは、栗東坂路で単走。周囲に馬のいない後半の時間帯に行われた。馬場の中央で、気持ち良さそうにス
トライドを伸ばす。最後までノーステッキだったが、自ら首を使ってしっかりと加速。1Fごとに速くなる理想的なラップを刻み、4F53秒6-39秒0-12秒4で調整を終えた。
騎乗した大江助手は「順調ですね。いつも通りのパターンで、思い通りに来ています」と自然と声も弾む。
凱旋門賞14着以来の実戦だが、「体幹がしっかりしてきたのは向こうのトレーニングの成果。き甲が抜けてきて、ゴツゴツした大人の体になってきた。しっかりとした分、動かしても反動が出なくなった」と進化を実感する。
見届けた友道師も「しっかりと負荷をかけるのは先週までで、今週は競馬に向けての調整。時計もイメージ通りだね。普通キャンターくらいで楽にあの時計が出る」と合格点を与える。フランスではムキムキとした体形で日本時と筋肉の付き方が違っていたが、今回は研ぎ澄まされた日本仕様の仕上げが実現。「初戦としてはいい」と師の表情も明るい。
上半期はここから、
大阪杯、
宝塚記念を予定。「当初、
大阪杯かドバイかと思っていたし、帰厩のタイミングを考えたらここからがベストだった。体重の軽い馬じゃないし、パワーもある。少しくらいなら馬場が渋っても大丈夫」。強い4歳世代の頂点を極めたダービー馬。新コンビとなる名手・ムーアに導かれ、始動戦からその力を存分に発揮する。
提供:デイリースポーツ