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カフジテイクを管理する湯窪幸雄調教師
――前走の
根岸Sを振り返ってください。
湯窪 東京は4コーナーが(ゴールから)遠いから、なかなかわからなかったんですけどね。1ハロンすぎから来ましたね。
――すごい脚でしたね。
湯窪 時計自体は速かったですね。
――その鮮やかな差し切りから中1週、この中間の調整過程は?
湯窪 攻め馬は先週もちょっと時計が出ましたし、今日も津村くんが乗って“ちょっと速いかなぁ”という感じでしたけれども。無理しない(で時計が出た)ので、馬の状態がいいんじゃないかな、って思います。
――最終
ジャッジは?
湯窪 動き自体はよかったと思いますし、時計も見た目以上に速かったですし。いい状態じゃないかな、と思います。
――東京での戦績は4戦3勝。何が合うのでしょうか?
湯窪 やっぱり直線が長いのがいいんと違いますか。はい。
――マイルというのは?
湯窪 去年は1800をこなしてくれたので、1600もちょうど真ん中(注:
カフジテイクはダート1400mを中心に使われている)でいいんじゃないかな、と思いますね。
――今回は福永騎手が負傷により急遽鞍上を探さなければならなくなりました。
湯窪 オーナーは津村でいいよ、と言ってくれたんですけど。検討してここまで(発表するまでの期間が)長くなりました。津村くんは何回も乗っているし、彼が一番いいんじゃないかな、と思います。
――さて、湯窪師にとっては開業17年目、16度目の(平地)GI挑戦ということです。騎手時代も含めますと、48年越しのGIへ手が届きそうなところであります。いま、湯窪先生はにっこりと笑顔をみせていらっしゃいますが、今のお気持ちは?
湯窪 一応、期待はしていますが、不安のほうが大きいですね。やっぱり勝負の世界ですし、メンバーもそろっていますし。ゴールに入るまでは不安が残るんじゃないですか。期待と不安とか半々くらいの気持ちですね。
――ゲートにも注目が集まります。
湯窪 遅いですからね。
――先週、ドバイのゴドルフィンマイルに追加登録されましたね。海外を見据えてということになりますか?
湯窪 これは福永くんが「入れて欲しい」ということだったので登録しました。
――ということですと、フェブラリーに主眼をおきたいということでしょうか?
湯窪 この結果次第だと思いますけどね。
――最後にファンの皆さんへ意気込みを。
湯窪 追い込み型ですので、心臓に悪いんですけどねぇ。見ている僕らも、なんとか頑張って欲しいと思っています。
(取材・写真:花岡貴子)