「
ダイヤモンドS・G3」(18日、東京)
貫禄の差し切り勝ちだ。4角では後方2番手。直線大外から飛んできた
アルバートが、坂上までに一気に先頭に躍り出る。インで粘る
ラブラドライトの抵抗を許さず、追いすがる
カフジプリンスも問題にせず、悠々とゴール板を駆け抜けた。
位置取りは必ずしも決め打ちしたものではなかった。「長距離戦の常だが、ペースが上がったり下がったり、一定でないからね」とムーアは流れを測りかねていた。だが、じっくり前を見てためる鞍上の判断に相棒はきっちり応えた。「(前々走の)
ステイヤーズSの時は直線で思ったほど伸びなかったから、今回はどうかと思っていたけど…」。そんな心配をよそに、格の違いを見せつけた。
重賞3勝は全て3000メートル超。近年まれに見るステイヤーにとっては
天皇賞・春(4月30日・京都)が大目標となるだろう。「昨年(6着)も悪くない走りだった。昨年以上の保証はないが、期待は持っても」と名手は控えめに
ジャッジしたが、この日見せた、上がり3F33秒4(次位に0秒7差で最速)という異次元の末脚は、淀の大舞台へ期待を膨らませるものだ。
提供:デイリースポーツ