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テイエムタイホーなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2017年02月23日(木) 12時30分
 今週の栗東は21日が雪、22日は晴れ、23日は雨とレパートリーが豊富な天候。21日の雪の影響はさほど大きくなかったものの、23日の雨は前夜から降り続けたこと、調教開始前にかなりの雨量だったこともあり、ウッドチップ馬場に与えた影響は大きかったと思われる。

 気温に関しては、相変わらず寒い日が続いており、馬体重の管理が難しくなってきている様子。太りやすいこの時期だからこそ、運動量を増やして馬体を絞ることを検討しなければいけないといったところだが、だからといってオーバーワークはレースに悪影響を及ぼしかねない。

【坂路/4F51.9秒】
 22日。一番時計はリンクスゼロ(栗東・森秀行厩舎)の4F49.7秒。これに続いたのが、4F49.8秒のイースターパレード(栗東・平田修厩舎)。4F50秒台は7頭いて、時計上位の数字や頭数は先週とあまり変わっていない。ただ、4F51秒前半の頭数が先週よりは少なく、そこをどのように判断するかで馬場差が変わってくるだろう。

 朝日杯FS17着と惨敗したレヴァンテライオン(栗東・矢作芳人厩舎)がアーリントンCに出走。その最終追い切りは先行するリーゼントロックを追いかける内容だったが、道中はしっかり脚がたまっており、相手に並びかけると煽るようにして相手を抜き去り、最後は大きく先着。相手も前走1600万下を勝った勢いある馬だけに、決して相手が走っていないわけではない。

 4F51.9秒は自己ベストを更新した上、ラスト1F11.8秒も速い。レースにいっての折り合いが難しいのかも知れないが、追い切りを見るかぎりはもっとやれておかしくない脚力を持っていると思う。

 先週の馬場差が「-0.8秒」。今週は時計上位と中位の頭数をどのように評価するかが馬場差の決め手になるが、やはり4F49秒台が2頭もいる以上、先週同様に時計が出る馬場と判断したい。よって、22日の馬場差は『-0.7秒』で記録。23日に関しては雨の影響を受けているだけに、馬場差は『±0.0秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 22日。翌日の天気予報が雨だったこともあり、それを考慮した陣営も多く、追い切りが集中。前日の雪が水分となって残っているウッドチップだったが、極端に時計を要するほどの状態ではない。総武Sの出走を予定しているピオネロ(栗東・松永幹夫厩舎)は併せ馬だったが、道中飛ばして、6F79.4〜5F64.9〜4F51.1〜3F37.8〜1F12.8秒という時計で、最後まである程度動けていたという印象。

 個人的に印象に残ったのは、アドマイヤキズナとの併せ馬を行ったアドマイヤロケット(栗東・友道康夫厩舎)。もともと追い切りでは動くタイプだが、今回もアドマイヤキズナに先行して、最後までおいでおいでの手応え。時計は6F79.8〜5F65.5〜4F51.7〜3F39.2〜1F13.4秒と終いを要している印象だが、これは相手に合わせただけ。この中間はトリコロールブルーとの併せ馬でも動いたので、休み明けでもいきなりから走れる状態。

 23日。朝一番には別ニュースでもお伝えしたパールコード(栗東・中内田充正厩舎)など重賞出走予定馬の追い切りも行われているが、時計は少し遅い印象。ラスト1Fの時計が前日よりも要しているので、余計にそう思ったのかも知れない。

 しかし、そんな馬場でも関係なく動けたのが、阪急杯の出走を予定しているテイエムタイホー(栗東・鈴木孝志厩舎)。前半をゆったりと走ったことはあるが、最後の直線に向いてからの加速力は素晴らしい。時計は6F85.6〜5F69.9〜4F54.3〜3F39.5〜1F11.7秒で、この日一番のラスト1Fの伸び脚。阪神競馬場での良績は、力のいるウッドチップでも最後までしっかり動けるパワーが関係しているのかも知れない。

 先週の馬場差は「-0.9秒」。先週がかなり時計の速い馬場だったので、今週は通常に近い状態に戻ったという感じ。よって、22日の馬場差は『-0.4秒』で記録している。なお、23日は雨の影響で走りにくい馬場状態だったことは間違いなく、馬場差は『+0.1秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は22日、23日ともに追い切りはあったが、馬場の状態は依然として走りにくそう。通常なら3コーナーから13秒台で入り、4コーナーから直線が12秒台、最後の1Fは11秒台というラップが多くなるが、どうしても最後の1Fで時計を要している。よって、馬場差に関しては、22日、23日とも『+1.5秒』とした。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数はここ数週と変わらず、30頭そこそこといったところ。頭数が少ないこともあり、速い時計を出している馬は少ないが、すみれSの最終追い切りを行ったタガノアシュラ(栗東・五十嵐忠男厩舎)の単走を見ていると、決して走りにくい馬場ということはない。よって馬場差は22日、23日とも『-1.0秒』で馬場差を記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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