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【アーリントンC】幸四郎 有終星も重賞Vだ!「チャンスはかなりある」

デイリースポーツ
  • 2017年02月24日(金) 14時16分
アーリントンC・G3」(25日、阪神)

 有終Vなるか。武幸四郎騎手(38)=栗東・フリー=が、調教師に転身(開業は来年以降)するため、今週で20年にわたる騎手人生に幕を下ろす。土日で13鞍を予定しているが、なかでも力が入るのはミラアイトーンと挑むアーリントンCだろう。デビュー2日目に初勝利を重賞で飾った千両役者が、最終週も鮮やかに重賞制覇で締めくくってみせる。

 衝撃のデビューから、ちょうど20年。G1を6勝するなど華々しいジョッキー生活を送った武幸が、いよいよ今週末で騎手を引退する。

「20年間、精いっぱいやりました。早かったですね。15歳で競馬学校に入って…。いろいろな経験をさせてもらえたから、悔いもないし、幸せな20年でした」と言葉をかみしめるように回顧。「若い頃はイケイケだったからね。今後は教わった経験を、これから出合う馬に生かしていきたい」と、調教師人生へ思いをはせていた。

 もちろん、今週は2日間に全力投球することしか考えていない。土日で計13鞍。急きょ依頼が飛び込んだ阪急杯カオスモスがラスト重賞となるが、最も力が入るのは、ミラアイトーンで挑むアーリントンCだろう。「前走は距離を詰めていいレースをしてくれたし、デビュー前からいい馬だなと思っていたからね」と評価は極めて高い。「最後もこれだけ乗せてもらって引退できるのですから、幸せです」と感謝の思いを口にした。

 97年のデビュー週、いきなりマイラーズCをオースミタイクーンで勝利。当時18歳だった若者は、それから20年でJRA重賞28勝、693勝を積み重ね、最終週に臨む。ファンが期待するのは、やはり重賞制覇での有終の美だろう。「なかなかそんなにうまくいくのかな、とは思うけど、チャンスはかなりある馬なので」。随所で輝きを放ってきた千両役者が、劇的なVシーンを見せてくれるかもしれない。

提供:デイリースポーツ

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