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【弥生賞】栗東レポート〜カデナ

ラジオNIKKEI
  • 2017年03月01日(水) 14時17分
3月5日(日)に中山競馬場で行われる第54回弥生賞(GII)に登録をしているカデナ(牡3、栗東・中竹和也厩舎)について、追い切り後の中竹和也調教師と、鞍上予定の福永祐一騎手のコメントは以下の通り。

中竹和也調教師
(最終追い切りを振り返って)
「最後はしっかりとした脚取りで上がってきたので、良い状態かなと思います。
 リズム良くバネの利いた走りで上がってきたので、良いのではないでしょうか。
 (ジョッキーと)息もピッタリ合っているように見えました。
 先週はだいぶ余裕残しだったのですが、先週の1本で今週はだいぶフィットしまして、見た目にも良い体になってきたかなと思います。
 皐月賞に向けての一戦ということでは良い仕上がりかなと思います」

(一戦ごとに成長した部分は?)
「競馬で成長というよりも、心身ともに確実に成長してくれています。頼もしいと思います。
 どちらかというと下半身の方が勝っているので、上下のバランスがあまり良い馬ではなかったのですが、上の方がしっかり成長してくれました。バランスが良くなってきたと思います。良い馬に成長してくれました」

(前走のラジオNIKKEI杯京都2歳S1着を振り返って)
「切れる脚は最初から見せてくれていたので、スムーズに競馬ができた前走はカデナらしい走りを見せてくれました」

(この馬の強みは?)
「瞬発力と切れる脚かなと思います。
 (2戦目のように)窮屈で出られないところでも、なかば諦めたところから、最後はしっかりと伸びてくれたので、改めて力のあるところを確認しました」

(今回のレースに向けて)
「タイトなコースより、どちらかというと広いコースの方が持ち味を発揮できるのかなとは思います。しかし、前走も京都の内回りであのような競馬をしてくれたので、中山のコースもこなしてくれるかなと期待しています。
 広いコースで伸び伸びと走らせてあげた方がこの馬には合っているのかなとは思います。
 強いて挙げれば、少し間が開いていますので、当日に気負わなければ良いと、その辺だけは心配です。しかし、体調に関しては申し分ないと思います。
 普段はずいぶんとのんびりゆったりとして、大人しく素直な馬なので、今のところ長距離輸送の心配はないと思っています。しかし、大人しい馬でも休み明けで気負う馬は結構いますので、一般的に見て気負いが出なければ良いですね。
 中間も長く熱心に調教に跨がってくれて、カデナと意思疏通を十分取ってくれています。カデナと福永騎手のコンビでスムーズな競馬をして、結果を出してもらえたら次に繋がると思います」


福永祐一騎手
(最後追い切りの感触は?)
「あまりやり過ぎない感じで、最後に伸ばすという指示でした。若干ゆっくり入って、最後の2ハロンで伸ばしました。馬場が悪い時間帯に追い切りましたので、ミスステップする場面はありましたが、動き自体は悪くなかったですし、時計的にもだいたいイメージ通りの最後追い切りができたのではないでしょうか。
 体のキレとしてはもっと良くなるのではないかと感じるところはあります。ただ、意識的に先を見据えた仕上げをしているとのことなので、まだまだ余裕を感じるところはありますが、息遣いなんかは良いです。心肺的には整っていると感じました」

(前走から成長を感じさせる部分は?)
「前走まで調教では跨がっていなかったので、調教での比較はできませんが、馬体に幅が出たような感じはします。馬体重がどうなっているかはまだ聞いていないので分かりませんが、順調に成長しているのではないかと思います」

(前走のラジオNIKKEI杯京都2歳S1着を振り返って)
「東京で乗せてもらった時に直線で上手くスムーズに捌けませんでした。前走は少頭数ということもありましたし、スムーズな競馬を心掛けて、最後の切れ味を生かしたいと思っていました。自分がイメージしたいた通りの形に持ち込めました。馬自身もそれに応えてくれて、非常に良い伸びを見せてくれました。あそこで重賞を勝つことができましたので、非常にゆったりとしたローテーションを組むことができたと思います。その成果もあって、馬も順調に落ち着いた状態で、良い雰囲気で復帰戦を迎えられるのではないでしょうか」

(今回のレースに向けて)
「ディープ産駒特有の良い切れ味を持っている馬なので、独特の低いフォームで走る馬ですから、その持ち味を殺さないようにしたいです。これからはもう少し器用さというか、引き出しを増やしていければと思っています。
 中山自体、器用さを求められるコースですから、どちらかというとディープ産駒が活躍しにくい舞台ではありますが、この馬に求めるものは非常に大きいものがあります。どんな馬場でも走れる本当に強い馬になってほしいという思いはあります。今回は本番と同じ舞台設定ですから、トライアルということで、結果はもちろん重要ですが、収穫の大きいレースにしたいという思いは強いです。
 とりあえず場慣れするということは一つあります。スタートが上手く出られないところもありますが、今回はそれほど多くありません。この馬の一番の大きな課題は多頭数で小回りで、上手く立ち回れるかというところです。本番でも求められると思いますので、その辺は今回試しにくいところではありますが、人気も背負う馬ですから無事に良い結果を出したいです。
 もちろん良い馬ですし、非常に高いポテンシャルも感じますが、何よりその完成度がまだそこまでまだ行っていないというか、そういった中でGIIIを勝っています。成績を見ても連対を外していませんので、伸びしろの大きい馬だと思います。そういった意味では、これからどんどん変わっていく余地は大いにある馬ですので、非常に期待しています。
 復帰初戦ということで、若干余裕があるのは間違いないのですが、トレーナーが思い描いたような調整ができているのではないかと思います。馬自身は非常に落ち着いていますし、良い雰囲気で来ています。本番に向けて良い形でトライアルを終えることができたらいいなと思っています。たくさんの人に応援していただければと思います」

(取材:米田元気)

ラジオNIKKEI

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