「
チューリップ賞・G3」(4日、阪神)
坂下から坂上へ。獲物を狙うような真っすぐな視線で1日、
リスグラシューは栗東坂路を駆け上がってきた。
阪神JFで2着に敗れてから3カ月。2歳女王との再対決に勝って本番へ。そんな強い意志を感じずにはいられない。
刻んだ時計は4F53秒4-38秒8-12秒2。矢作師は「いつも通りに先週併せ馬でビッシリやって、今週は単走。1Fの時計は良かったし、十分走れるだけの仕上がりになりました」とうなずく。
「出遅れて位置取りが悪くなったことが全て」と敗因を分析する前走は、大外枠からメンバー最速の上がり3Fをマーク。それでも、栄冠には届かなかった。「内容的には強い競馬でしたが、勝たないといけませんから。とても悔しかったですね」と振り返る。先週にはゲート練習もこなして、ほころびがないことを確認した。
トライアルであっても、連敗はしたくない。「1週前に騎乗した
武豊騎手もとてもいい感触をつかんでくれています。
桜花賞に向けて、いい内容のレースを」とトレーナーは結んだ。主役として4月9日へ。ここでつぼみをふくらませ、桜舞うステージに立つ。
提供:デイリースポーツ