1着馬に
高松宮記念(GI)優先出走権が与えられる
オーシャンS(GIII・芝1200m)に美浦から出走予定の注目馬5頭について、追い切り後の関係者のコメント。
ブレイブスマッシュ(牡4・美浦・
小笠倫弘)について、小笠調教師。
「今週(3/1)の追い切りの動きも良かったですし、乗り手の感触も良かったです。結構ハミを噛むところがありますし、体も気持ちも短いところ向きになってきたので、1200mの流れでうまくいかないかなと思っています。馬体重は若干プラスか平行線くらいで出走できそうです。古馬になって重厚感が出てきたように思います」
バクシンテイオー(牡8・美浦・
堀宣行)について、森調教助手。
「短期放牧から2月半ばに帰厩して日が浅く若干太め残りでしたので、先週は長めからやっています。今週はいつものこの馬の時計でしたが、終いの反応や追い切り後の息遣いは良い頃と比べると今ひとつかなという感じもします。前走(カーバンクルS・OP・6着)は他馬より2キロ重かったわりには、外からしっかり脚を使ってくれて、着順ほど悪くなかったと思います。前走で中山の直線の急坂がどうかなと思っていたのですが、こなしてくれましたし、小回りでの瞬発力勝負はこの馬の持ち味が生きると思います」
クリスマス(牝6・美浦・
伊藤大士)について、伊藤調教師。
「これまでは放牧を挟み、加減しながら調整をしてきましたが、今回は在厩でしっかりと調整してきたこともあり、マイナス20キロくらいの馬体重での出走になると思います。2歳時から飼い葉をさほど食べる馬ではないので、在厩でしっかりやっていれば、このくらい減るのは想定内ですし、かえってスッキリして良いでしょう。中間坂路にも入れていますし、調整過程がレースに生きるのではないかと思います」
スノードラゴン(牡9・美浦・
高木登)について、高木調教師。
「ここ2戦はマイル(
マイルCS・GI・17着)、1400m(
阪神C・GII・14着)と適性のある条件ではなかったですが、それにしても少し負けすぎた感はありますね。中間の追い切りは併せる形で闘争心を戻す感じでやっていますが、この馬なりに動いていますし、順調です。中山の1200mは長期休養明けで好走している実績がありますし、改めてこの舞台で期待したいです」
ナックビーナス(牝4・美浦・
杉浦宏昭)について、杉浦調教師。
「前走(
京都牝馬S・GIII・7着)はガーッと行って途中で嫌気がさして、自分からやめてしまった感じです。そういう馬なので、1200mの距離も大丈夫ですし、レース間隔が詰まっているのも問題ありません。今週(3/1)の追い切りの動きも悪くなかったですよ」
(取材・写真:佐々木祥恵)