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フィエロなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2017年03月16日(木) 15時00分
 今週の栗東はまだまだ寒さが厳しく、15日は調教時間中に雪が降ったくらい。その15日は雨も降ったり、時には晴れたりと目まぐるしく天候が変わる不思議な天気。馬場状態に関しては、前夜にそれなりの雨量があったこと、調教時間中にも雨が降ったことで少し影響を受けている。

 なお、今週は20日に競馬開催(中山、中京)があることで、追い切りが15日と16日に分散。通常ならほとんど追い切りが行われない17日にも多少、20日のレースを予定している組の追い切りがありそう。16日の正午時点でかなり青空が広がっており、17日の追い切りに関しては少し馬場差が変化してくるかも知れない。

【坂路/4F51.9秒】
 15日。一番時計はティーハーフ(栗東・西浦勝一厩舎)とキャプテンシップ(栗東・森秀行厩舎)の4F50.4秒。その次が4F50.7秒が2頭いるだけで、あとは4F51秒台となっている。前日のトレセンニュースでお伝えしたシュウジ(栗東・須貝尚介厩舎)のように、4F51.2秒、1F11.7秒と素晴らしいバランスのラップを踏んだ馬もいるだけに、決して走りにくい状態というわけではないだろうが、先週までと比較すると、雨の影響を受けた馬場と判断してよさそう。

 シュウジ同様、素晴らしい動きを見せたのは、今週の若葉Sに出走を予定しているサンライズノヴァ(栗東・音無秀孝厩舎)。4F51.5秒は自己ベストを0.1秒更新しており、2F24.4秒、1F12.1秒でラストが最速になるラップも素晴らしい。しかもこれを余力ある状態でマークしているのだから、状態に関しては前走以上。あとは初めてとなる芝への対応だけだろう。

 16日。一番時計は高松宮記念(3月26日・中京)の1週前追い切りを行ったフィエロ(栗東・藤原英昭厩舎)がマークした4F49.2秒。

 内田博幸騎手が跨り、単走だったが、道中は2F目と3F目に11秒台のラップを刻み、最後の4F目は無理しない形だったこともあって、13.0秒を要した。これまでの自己ベストは4F51.4秒なので、この追い切りは2.2秒も自己ベストを更新したことになる。この中間はあまり速い時計を出さずに、1本1本丁寧な印象を受けていただけに、このスピード調教がどのような効果を生むのか。初めてのスプリント戦への対応という意味ではよいかも知れないが、とにかく次週の最終追い切りも含めて、今後の調整過程を見守っていきたい。

 先週の馬場差は「-0.6秒」。本文にも記したように、15日は雨の影響を受けて、確実に先週よりは時計が出にくい状態。よって、15日、16日ともに馬場差は『-0.4秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 15日。先週までは時計の出る、かなり走りやすい馬場状態だったが、今週は14日夜の雨の影響もあり、少し時計を要する状態になっている。これは全体的な時計の出方を見ても間違いなさそう。

 時計はさほど目立たなかったが、ディープエクシードと併せたインカンテーション(栗東・羽月友彦厩舎)の動きが印象に残った。先行していた分、先着して当然といったところだが、相手は栗東でも一番、二番といってよいほどCWでの追い切りは動く馬。それを相手に最後はおいでおいで状態。フェブラリーSでの思い切ったレースが功を奏したのか、馬自身に走る気持ちが漲っているようにも見える。

 16日。重賞では3走して結果が出ていないヤマカツライデン(栗東・池添兼雄厩舎)だが、松山弘平騎手が跨った単走追い切りは抜群。時計は6F80.3〜5F66.0〜4F51.8〜3F38.1〜1F12.1秒を余力十分にマーク。これだけ動けて、レースで結果が出ないのはなぜだろうと考えたくなるくらい。6F81.9〜5F66.6〜4F51.5〜3F37.2〜1F11.8秒で素晴らしい動きを見せたテイエムタイホー(栗東・鈴木孝志厩舎)も同様。

 先週の馬場差は「-1.0秒」。こちらも坂路馬場同様、先週と比較して時計を要する状態。よって、15日、16日とも先週と同じ『-0.5秒』の馬場差で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は15日に中内田充正厩舎の併せ馬のみ。馬場状態に関しては、14日に雨が降ったものの、極端に走りにくいという状態ではなかった。よって馬場差には14日、15日とも『+0.5秒』と先週よりは走りやすい数字で記録した。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数は先週より少ない。速い時計を出している馬も少ないだけに、馬場差の判定も難しいところだが、見ている限りは最近と変わらない状態。よって、馬場差は15日、16日とも『-1.0秒』で馬場差を記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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