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【ファルコンS】コウソクストレート高速の末脚!気性難克服し重賞初V

デイリースポーツ
  • 2017年03月19日(日) 06時02分
ファルコンS・G3」(18日、中京)

 文句なしの勝ちっぷりだ。3番人気のコウソクストレートが、直線外から力強く伸びて重賞初制覇を果たした。気性難が出世を妨げていたが、陣営の試行錯誤が奏功。さらなる大舞台への期待が膨らんだ。2番人気のボンセルヴィーソが2着、6番人気のメイソンジュニアが3着に入った。

 光速の直球がうなりを上げた。ゴール前、先に抜け出したボンセルヴィーソ目掛けて、コウソクストレートが豪脚を繰り出す。外から馬体を重ねて、首差かわしたところがゴール板。名手・戸崎圭に導かれ重賞初タイトルを射抜いた。「よくしのいでくれた。少し掛かるところがあったが、厩舎の方がしっかり仕上げてくれて、すごく乗りやすかった」と鞍上はスタッフにねぎらいの言葉を贈った。

 デビュー2連勝を飾って大舞台を期待されたが、京王杯2歳Sは出遅れて4着、シンザン記念は掛かって14着。気性の幼さが出世を妨げていた。悩んだ中舘師は前走後、試行錯誤を始める。ハミを換えて、舌を縛り、メンコを着用。ゲート練習も丹念に繰り返した。「やっと普通の競馬ができた。調教師みょうりに尽きる」。昨年のフェアリーS(ビービーバーレル)以来、二つ目のJRA重賞タイトルに満面の笑みだ。

 師は騎手時代、05年にカズサライン、00年に前身の中スポ賞4歳Sをユーワファルコンで、ともに13番人気という大穴で勝利している。「このレースは何回か勝っていて、相性がいいと思ったんですよ」。指揮官にはうっすら戴冠の予感があったようだ。

 今回の完勝劇で戦前とは一転、NHKマイルC(5月7日・東京)へ参戦する目も出てきた。「とりあえず一度放牧に出して、じっくり考えます」。よほどうれしかったのだろう。終始、中舘スマイルが絶えることはなかった。

提供:デイリースポーツ

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