「ドバイWCデー諸競走・UAE・G1」(25日、メイダン)
頼れる男が海を渡る。3年ぶりにドバイで騎乗するルメール。JRA所属になってからは初の参戦となる。
自身が今でも鮮明に思い出すのは、06年シーマクラシックを
ハーツクライで制したシーンだ。「
有馬記念よりも、自分から行くぐらい元気が良かった。時々、日本の馬がドバイで喜んでいると感じる。暖かいからかな。
ハーツクライはそんな感じだったよ」。異国の環境に
フィットすれば、今回の日本馬にもチャンスは十分にあると見立てている。
なかでも今回はVが使命と、熱い意気込みで臨むのがUAEダービーの
エピカリス。全ての手綱を取り、目下4戦無敗だ。「スピードがあるからいいポジションが取れる。逃げなかった前走もドバイにつながる。距離も大丈夫。
ケンタッキーダービーへ行きたい」。ここを弾みにさらなる高みをにらむ。
初タッグを組む3頭も楽しみだ。シーマクラシックは
サウンズオブアース、
ドバイターフは連覇が懸かる
リアルスティール。そして、ワールドCは
東京大賞典覇者
アポロケンタッキーの手綱を託された。「時計が速い日本のダートでいい脚を使っているから、ドバイのダートも心配していない」と頼もしいセリフが飛び出した。
迫り来る決戦の時。青い瞳の名手は日本のファンにメッセージを送った。「日本の競馬が終わったら、昼寝をして、夜はドバイの競馬を見てください」。日本の誇りを胸に、中東の地で大暴れする構えだ。
提供:デイリースポーツ