「
大阪杯・G1」(4月2日、阪神)
もう負けられない。昨年のダービー馬
マカヒキは29日、栗東坂路でルメールを背に
ジュンスパーヒカル(5歳1000万下)と併せ馬。馬なりのまま貫禄の脚さばきで4F51秒6-37秒5-12秒3の好時計をマーク。一杯に追われた相手に4馬身先着を決めた。
鞍上は「息、
バランス、状態の全てが良かった。余裕のある追い切りだったけど、反応が良かったよ」と笑みを浮かべる。友道師の表情も明るい。「感触を確かめてもらって、息を整える程度。この馬らしくリズムのいい走りだった。叩いた上積みもある」と満足げにうなずいた。
今季初戦となった
京都記念は1番人気に推されながらも3着。「いつもなら、もうひとつギアが入って伸びるんだけどね。(稍重の)馬場と距離かな」と師は力負けではないことを強調する。ひと叩きされた今回、馬体も欧州の馬場に対応した
凱旋門賞時の“ムキムキボディ”から「ダービーの時のような、スッとした体になってきた」と仕上げに胸を張る。
新設G1に向け、鞍上は語気を強める。「
キタサンブラックをマークする。G1だし強い馬はいるけど、彼(
マカヒキ)もダービー馬だから」。最強4歳世代の頂点に立ったプライドを懸けて-。初見参となる仁川のターフで完全復活を果たし、初代王者に輝いてみせる。
提供:デイリースポーツ