「
桜花賞・S1」(29日、浦和)
3番人気の
スターインパルスが好発を決めて逃げ切り勝ち、桜の女王の座に輝いた。2着には6番人気の
グラスサファイヤが入り、4番人気の
シェアハッピーが3着。1番人気の
アップトゥユーは7着、2番人気の
ステップオブダンスは5着に敗れた。なお、上位馬3頭に「第31回
東京プリンセス賞・S1」(5月11日・大井)、優勝馬に「第53回
関東オークス・Jpn2」(6月14日・川崎)への優先出走権が与えられた。
スターインパルスが鮮やかに逃げ切った。「これまでで一番の出来。この状態なら自信を持てました」と
石崎駿が語るように、抜群のスタートを決めて並びかけてきた
ゴーフューチャーを振り切り一人旅。3角手前でさらにペースを上げ、「意識的に後続に脚を使わせた」と鞍上の作戦もズバリ。後続に4馬身差をつける快勝だった。
この中間は
浦和競馬場に2回も出向いて本馬場での調教を敢行。「ポイントである3角過ぎからの加速を教え込ませた」と小久保師はその狙いを説明したが、実戦でも思惑通りのレース運びでVをつかんだ。5年連続南関東リーディングトレーナーの同師にとっても、初めての
桜花賞制覇に満面の笑みを浮かべた。
今後については「右回りは良くないし、使い込んできてもいるから
東京プリンセス賞には行きません。ひと息いれます」とトレーナー。しばらくの充電を経て、桜の女王はさらなる進化した姿を見せてくれることだろう。
提供:デイリースポーツ