「大阪杯・G1」（2日、阪神）

　臨戦態勢は整った。昨年の覇者アンビシャスは3月31日朝、栗東坂路を4F75秒2-54秒9-17秒6とゆったりと駆け上がり、福永を背にゲートの確認を行った。「おとなしかった。状態は良さそう。紙一重のキレキレの感じやね」。初コンビの鞍上は、極限まで仕上がったパートナーの感触をそう表現した。

　2週前と当週の2度、追い切りにもまたがった。「思っていた以上にいい馬。ただ、難しい。ハミのかみ方とかね。いろんな乗り方ができる感じではない」と率直な印象を口にする。一方で、事前に長所と短所を確認できたのは大きい。デビュー22年目。これまで培った自身の経験を、本番で惜しみなくつぎ込むだけだ。

　枠順は7枠12番に決定。昨年も7枠（9番）と外めの枠で結果を出しているだけに、福永は「いいやん。上等やね。外にいるヤマカツ、マカヒキよりいいスタートを切りたい。いいイメージが持てそうな感じやね」と表情は明るい。

　生野助手も「（枠は）抜群だと思う。動くときに動きやすいですしね。状態もいい感じで来ています。祐一さんなりにいろいろと考えてくれているし、感触もつかんでくれているはず。うまく乗ってくれると思う」と人馬へ信頼を寄せる。目指すはG1初V＆史上初の大阪杯連覇。新たな鞍上とともに、栄光のゴール板を射抜く。

提供：デイリースポーツ