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大阪杯・G1」(2日、阪神)
年度代表馬キタサンブラックの17年始動戦。今年を占う大事な一戦を前に、北島三郎オーナー(80)から「相手があることだから。勝負の世界は分からない。これまでと同じで、ケガなく走ってくれればいいよ」と強気な発言は聞かれなかった。
ただし、これまでサブちゃんが慎重なときほど、レースではいい結果が出ている傾向にある。肝心の愛馬の状態には「追い切りも順調で、昨年より良くなっているみたいだ。お尻のあたりが、ひと回り大きくなったようだね」と、さらにパワーアップしたという手応えを感じ取っている。
「以前は、血統から2000メートルは距離が長いと言われたけど、結果を残してきて、今は短いとも言われているからな」と苦笑い。「まあ、2000メートルでも3200メートルでも戦える器用さがあるのが、この馬の強み。こんな馬には、なかなか出会えないよ」とうなずく。
オーナーはブラックの今年いっぱいでの引退を示唆している。この後に予定する
天皇賞・春、
宝塚記念を含めた春G1・3戦の活躍次第では、秋に海を渡るプランも現実味を帯びてくる。ラストイヤーを華々しく飾るためにも、まずは好発進を決めたい。
提供:デイリースポーツ