「
クラウンカップ・S3」(5日、川崎)
断然の1番人気に支持された
ローズジュレップが7馬身差の圧勝。
京浜盃4着の屈辱を晴らし、クラシックへ名乗りを上げた。2着は12番人気の
セイジーニアスが入り、この2頭に「第62回
羽田盃・S1」(5月10日・大井)の優先出走権が与えられた。3着には10番人気の
ラッキーモンキーが食い込んだ。
貫禄の独走劇だった。スタートはややもっさり出た
ローズジュレップだったが、気合をつけられるともうスピードが違う。初めてコンビを組んだ吉原寛が「この馬のマイペースは、他馬にはハイペース」と表現したように、あとは他の12頭を引き連れてワンマンショー。他の馬より2キロ重い57キロの斤量を背負いながら、後続に7馬身差をつける圧巻のパフォーマンスだった。
3歳初戦となった前走の
京浜盃では伸びあぐねてよもやの4着敗戦。クラシックへ向けて再スタートとなる今回は中1週でマイナス9キロときっちり仕上げてきたからには、このメンバーが相手では負けられなかった。
レース前、小久保師は吉原寛に「どう乗ってもいいから、取りこぼすな」と指示。そのオーダーに応えて、これ以上ない結果を出してみせた。「次は
羽田盃一本。距離延長は全然心配していないし、
東京ダービーまで負けないようしっかりやります」とトレーナーの目はクラシックの大舞台に向いていた。
提供:デイリースポーツ