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ドバイターフ覇者ヴィブロスを強烈に意識するクイーンズリング陣営/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2017年04月07日(金) 18時00分
 ドバイターフを見事に制したヴィブロス担当の友道厩舎・安田助手がこんなことを言っていた。

「これまではずっとチャレンジャーの気持ちでライバルを追いかけてきましたけど、これで一気に追われる立場になりましたね。これからはまた違うプレッシャーがありますよ」

 1着賞金約4億円の海外のビッグGIを制したのだから、確かにヴィブロスは古馬牝馬戦線のトップに躍り出たと言っていい。今後はこの馬を頂点にした戦いが繰り広げられることになる。

 GII阪神牝馬Sには早くもヴィブロスを強烈に意識して、勝負を仕掛ける人物が…。吉村厩舎でクイーンズリングを担当する当コラムおなじみの矢野厩務員である。

「あの馬がドバイで勝ったし、もう今年は一戦も負けられん。そんな気持ちや」

 昨年はエリザベス女王杯を制しながら、JRA賞マリアライトに敗れ、「最優秀4歳以上牝馬」のタイトル奪取ならず。マリアライトが昨年、宝塚記念1勝に対して、こちらは京都牝馬S府中牝馬Sと合わせて重賞計3勝。しかも直接対決のエリザベス女王杯マリアライトは6着に敗れているのだから納得がいかないのもよく分かる。

「向こうが勝つにしても、差はないと思っていた(マリアライト=233票、クイーンズリング=46票)。あの結果はホント、悔しかったよ。だから今年こそはタイトルを取りたい。そのために今年は一戦も取りこぼせないということや」

 肝心の馬の体調も申し分ない。M・デムーロを乗せて2週連続で併せ馬を消化。「トモに張りが出て、いかにも古馬らしくなった。休み明けでも本数をきっちりこなして動ける状態にありますし、初戦からいい結果を期待したいですね」とは吉村調教師。

 ヴィブロスに追いつけ、追い越せと気合十分のクイーンズリング&矢野さんを全力で応援したい。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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