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ファンディーナ岩田騎手「この馬の能力を信じて乗るだけ」/皐月賞共同会見

  • 2017年04月12日(水) 20時20分
ファンディーナに騎乗予定の岩田康誠騎手

――牡馬クラシックへ名乗りをあげる一戦です。お気持ちは?
岩田 チャレンジ、大事な一戦だと思います。

――新馬戦での印象は?
岩田 非常に強い内容で勝たせていただきました。

――逃げて余裕の勝利に見えましたが、いかがでしたか?
岩田 そうですね。逃げるかたちになったんですけど、それほど無理せず行けましたし道中もスムーズでした。

――フラワーCも余裕しゃくしゃくに見えましたが?
岩田 フラワーCでどんなレースをするのか、と思っていました。それ相応の強いレースをしないと次のステージに進めないと思っていました。パドックでイレこみましたが、レースにいったら冷静でしたね。ファンディーナは完歩のストライドが大きいんです。3、4コーナーでジッとしていようと思ったんですが、馬が行く気になったので行く気に任せて加速しました。

――どんな馬なのでしょうか?
岩田 普段はおっとりして冷静というか、かかるところがない。それが一番印象強いですね。

――今度は牡馬相手に中山2000m、器用さも求められる一戦となりますが、そのあたりは?
岩田 初めて牡馬の一線級と戦うということで、どんなレースをするのかな?という楽しみがあります。この馬の能力を信じて乗るだけです。

――ポジション取りはいかがですか?
岩田 この馬のスタイルを崩さずにスタートして、この馬のリズムを守ったら前々のレースになるでしょうし、いいパフォーマンスをみせてくれると思います。

――フラワーCの後は騎乗されましたか?
岩田 火曜日の調教に乗りました。坂路からCWというメニューをこなしましたが、すごく落ち着いていました。

――岩田騎手はジェンティルドンナウオッカの背中を知っていますが、この馬はいかがですか?
岩田 似たような背中をしています。スピードもパワーもあります。名牝になれるような器だな、と思います。

――最後に意気込みを。
岩田 強い相手になりますが、この馬の能力を信じて頑張ります。


ファンディーナを管理する高野友和調教師

――まず、新馬戦を振り返ってください。
高野 ゲート練習もしてたんですが、出たことがなかった。ほぼ出遅れると思っていました。そこで岩田騎手に「多分出遅れる。ひっかかることは絶対ないだろうけれど」と話していたら、ああいう競馬になりました。事前の状況から能力は感じていましたし、競馬にいってその能力をスムーズに出せるタイプだと思いました。

――続く、つばき賞では新馬と違う勝ち方でした。
高野 メンバーみて、枠みて、ジョッキーとは前に行く馬を想定していたので、それを見ながらの競馬にしようと打ち合わせしていました。ペースはスローでしたが能力を信じていたし、スローで普通だったら厳しいレースになるところでしたが、見ていて安心でした。

――フラワーCはどうでしょう?
高野 レース内容というより、輸送したあとの馬のかたちや雰囲気をみたいと思っていました。レースについてはいいパフォーマンスを見せられる状況であったので、結果については馬の能力を信じていれば出るかな、と思っていました。外枠だったのでストレスなくクリアできたんじゃないかな、と思います。

――ペースについてはいかがでしょうか?
高野 ペースが上がったから対応できない、という気性ではないのでそこは大丈夫だと思います。ジョッキーの意のままに、ペースへの対応は容易にできると思います。

――この馬のセールスポイントは?
高野 潜在能力はすごいものを感じますね。ただ、牝馬なのでまだ馬体はこれからだし、現状は素質だけで3つ勝たせてもらっているというかんじです。調整については、まだまだ成長過程ですしひ弱な面も抱えています。その素質だけでこれだけ走ってくれるので、パンとしてきたらどれだけすごくなるのかな、と思っています。

――舞台は中山、距離は前走から1ハロン延びます。
高野 これまで楽して勝ててますので、距離は1ハロン延びても対応できるでしょう。コースは経験出来ているし問題ないと思います。

――調教ですが、1週前追い切りについて教えてください。
高野 年明けから中3週、中3週と使っているので既に仕上がっている状況です。調教でさらに能力を伸ばそうというのではなく、馬の状態を適度にいい状態に保つことを心がけていました。今回も整える程度ですが、併せ馬にして気を抜かないようにして、いい1週前追い切りが出来ました。

――今朝の最終追い切りは?
高野 まず、無理しないように。あと、今朝の坂路は悪くて時計の出ない馬場でしたから、無理せずに安全に普通に乗ってくればというかんじでした。1週前と同じように、併せ馬で折り合いに気をつけながら、という内容でした。

――道悪はいかがでしょうか?
高野 そこはやってみないと分からないんですけど、こなすんじゃないかな、という前向きな見立てをしています。

――もし制すれば、牝馬が69年ぶりの優勝という快挙となります。
高野 歴史的なことは僕らとしては意識していません。若い3歳牝馬で状態もまだ不安定。ファンディーナ号が力を出せるように状況を持っていくということ。その1点だけに集中していますから、相手が男だからとかは考えていません。

――その先の話をするのは早いとは思いますが、ダービーも視野に入れていると聞いています。
高野 無事ここを走れたら、夢はダービーに行くことです。

――最後に意気込みを。
高野 馬主さんも生産者さんも、この馬、この牝系に賭ける相当な期待や思いというのは受けています。我々はそれにこたえる義務があります。ファンの方々のためにも、きっちりその義務を果たして精一杯の仕事をしたいと思います。

(取材・写真:花岡貴子)

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