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【皐月賞】レイデオロ無敗戴冠へ軽快な動き 藤沢師悲願の牡馬クラシックVだ

デイリースポーツ
  • 2017年04月14日(金) 06時03分
皐月賞・G1」(16日、中山)

 桜花賞で3着に敗れたソウルスターリングの敵討ちとばかりに、藤沢和厩舎がレイデオロサトノアレスの2頭を大一番に送り出す。最終リハはともに13日、美浦Wで行い、そろって仕上がりの良さをアピールした。あまたの実績を誇る名門厩舎が狙うのは、まだつかんだことのない牡馬クラシックの勲章。悲願達成は、もう目の前だ。なお、出走馬と枠順が確定。馬券は14日に一部ウインズで前々日発売される。

 力は出せる。3戦無敗のレイデオロが美浦Wで3頭併せを敢行した。終始、楽な手応えで5F70秒5-39秒3-12秒7をマーク。先行した外デルカイザー(6歳1600万下)に1馬身半先着。中サトノギャラント(8歳障害オープン)には半馬身遅れたものの、余裕のある内容で軽快な動きを披露した。

 動きを見つめた藤沢和師は「速い時計が出る馬ではないし、ゴール後にも2Fは流している。予定通りで順調だよ」と満足そう。昨年暮れのホープフルS以来の実戦で、勝てば史上最長となる中111日での皐月賞馬誕生だ。前哨戦を使うことも可能だったが、馬の状態を最優先した。「前走後はいい出来で皐月賞へ臨めるようにと考えていた。間隔をあけたことで落ち着きはあるし、いいなと思っている」と説明し、問題なしを強調した。

 現役1位となるJRA通算1344勝(史上最多のG1・24勝を含む重賞99勝)。近代競馬の先駆者として、その先頭を走り続けている藤沢和師だが、まだ獲得していないものがある。それは牡馬クラシックの勲章だ。02年シンボリクリスエス、03年ゼンノロブロイでダービー2着。皐月賞は13年コディーノの3着が最高着順で、トレーナーは「いつも勝ちたいと思っている」と力を込める。

 舞台は2戦2勝の中山芝2000メートル。「後方からの競馬で、レースぶりに粗さがある」と課題を挙げつつも、「結果は残しているからな」と歓迎する。無敗での戴冠となれば、05年ディープインパクト以来となる。デビューから3連勝の素質馬が、トップトレーナーの熱い思いを背に、牡馬クラシック第1弾に挑む。

提供:デイリースポーツ

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