「
皐月賞・G1」(16日、中山)
描くのは
きさらぎ賞の再現。重賞勝ちで勢いに乗る
アメリカズカップが、G1の大舞台で頂点獲りを目指す。
ここまで4戦3勝。それでもまだ途上だ。「食べても実にならないし、素質だけで走っている。馬場が悪かったら一発があるかな。前走のような競馬をすれば面白い」。橋本美助手は、最終週を迎える中山の芝を歓迎する。
コンビを組むのはデビュー4年目の松若。所属する音無厩舎の管理馬による重賞勝ちは、
きさらぎ賞が初めてだった。勝てば21歳7カ月13日でのVとなり、99年に
テイエムオペラオーで和田がマークした最年少
皐月賞優勝記録を更新する。
14日の朝は自身が騎乗して、栗東坂路で4F61秒6-15秒0。体をほぐしたあと、ゲートで駐立の確認を行った。「問題はなかった。気合が入ってピリピリとしてきたし、仕上がっているな、という雰囲気。競馬が近いのが分かっています」と手綱越しから伝わる感触に笑顔を見せた。
「順調に成長したし、全体的に力をつけた」。相棒の上昇ぶりに目を細める若武者は「前々で。前走のイメージで乗りたい」とうなずく。積極策で大仕事をやってのける。
提供:デイリースポーツ