マイラーズC(4月23日・GII・京都芝1600m)に出走予定の3頭が、それぞれ最終追い切りを消化した。追い切り後の各調教師のコメント。
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イスラボニータ(牡6・美浦・栗田博憲)について、栗田調教師。
「今日は余力十分の追い切りでした。2月10日に帰厩して、2か月くらいゆっくりじっくりと時間をかけて息を作りました。これだけ時間をかけたのは初めてですし、メッキではなく本物の息を作りました。ここ3走は2着が3回続いていますし、今年は意識的に腰を据えてしっかりと仕上げました。
精神的にも以前よりドッシリしてきましたね。体の方は、ほとんど増減はないと思います。輸送も慣れていますから心配していません。2着はもういらないですし、今年は良い結果を出したいですね。そういう意味でも、ここで良いスタートを切りたいと思います」
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プロディガルサン(牡4・美浦・
国枝栄)について、国枝調教師。
「前走の
金鯱賞(GII・7着)はスタートが良くある程度の位置につけたのですが、1コーナーで窮屈になって、行き場がなくなりずっと折り合いを欠いていました。それで最後、脚を使えなかったのだと思います。前走後は特にダメージもなく、いつも通りの調整をしてきました。やればいくらでも動く馬なので、今日は前に1頭置いて、速すぎず遅すぎずのペースで走らせ、終いも良い手応えでした。
今回は京都のマイルですし、折り合いも問題ないでしょう。2000mでも対応できますが、マイルの方が乗りやすいと思います。環境の変化を気にするタイプですが、京都は2回目ですし、前走で中京にも行っていますので、段々慣れてきていると思います。まだ変わってくる馬だとは思いますが、ここは終いしっかり脚を使ってマイルで良い競馬をしてほしいですね」
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ヤングマンパワー(牡5・美浦・
手塚貴久)について、手塚調教師。
「暖かくなって調子が上がってきたので、前走(
東京新聞杯・GIII・6着)よりも元気ですね。関西へ輸送すると体が減るので、体を維持するために今週の追い切りは控え目でしたが、良い動きでした。レース当日は520キロを切るかもしれないですけど、
マイルCS(GI・16着)の時のように原因不明の負け方はしないでしょう。ノドも小康状態を保っていて悪化していません。スタートしてソーッと出していくよりも、馬をその気にさせて先行した方が良さそうですし、人気ほど力量差はないと思っています」
(取材・写真:佐々木祥恵)